STEEMとBitsharesの共通項、Graphene Ecosystemについて
Sho Tです。
前回、実際に使われているブロックチェーンを知る方法をご紹介しました。
そして、ブロックチェーン上のアクティビティが多いのは、
1位:STEEM、2位:ETH、3位:BTS
という順であることを見ていきました。
<前回記事>
「使われているブロックチェーン」をデータで知る方法<1位:Steem、2位:Ethereum、3位:Bitshares>
そして、3位はなぜBTS(Bitshares)なの?
という疑問が当初に浮かびました。
1位のSTEEMについては、我々もユーザとしてよく知っており、
世界で90万人以上もアカウント登録していて
使えるブロックチェーンプロダクトとして、
この結果も理解できました。
また、ETH(Ethereum)も取引量の多さや、ICO、ゲームなどのDAppsがあるので
想像ができます。
しかし、日本人には馴染みがない、
この「Bitshares」。
これがブロックチェーン上のアクティビティ順位で3位に来ているのです。
BTC(ビットコイン)よりも上位です。
気になりますよね^^
そこで、色々調べていました。
その中で、ふと、
私が以前Twitterでフォローしている
Bitsharesにとても詳しい「暗号通貨潜入投資家(@sennyuinv)さん」を
思い出しまして、色々聞いてみました。
とても親切に教えていただきまして、
何となくわかってきました。
実は、BitsharesはSTEEMと、とても共通点があるのです^^
次の図をみてください。
STEEMもBitsharesもありますね。
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
STEEMもBitsharesも、開発者(Daniel Larimer)が元々一緒なのです。
そのため、ブロックチェーンの仕組みのコアな部分が共通しています。
特に挙げておきたいのは、
「DPOS × Graphene」による高速処理のブロックチェーンであるところです。
訳がわからない、という方もいらっしゃると思います。
大丈夫です、私もそこまでわかってないです^^;
要するに、「処理が早い仕組みを使っている」という共通要素があるということです。
その共通項のあるブロックチェーンのプロダクトをまとめているのが
上記のエコシステムの図という訳です!
一応、DPOSとGrapheneの特徴を簡単に記載しておきます。
DPOSはブロックチェーンの取引承認者を「投票による代表制」にして、
最小限の分散による承認にすることで、
分散を確保しつつ、取引承認のスピードを早めるコンセンサスアルゴリズムです。
(本当に分散になっているか?という議論もありますが、ここでは置いておきます)
Grapheneについては、
さまざまなブロックチェーン(Steem、Bitshares、Golosなど)に使用される
基礎となるデータベース技術です。
このGrapheneを使うと、1秒間に最大10万トランザクションを実行することができ、
これは1秒間に4万5千トランザクションを実行するあの「VISA」よりも
高速の処理が可能ということになります。
で、話を戻しますと、
この「DPOS × Graphene」をベースとしていることで
スケーリング(トランザクション詰まりなど)の問題を回避し、
実利用可能なブロックチェーンプロダクトを多く生み出しているため、
ブロックチェーン上でのアクティビティが多いということのようです。
その結果が、上記のGraphene Ecosystemというわけです。
ちなみに、Bitsharesについては、
主にビジネス分野での利用を目的にした分散型金融プラットフォームで、
分散型自立企業(DAC)や分散型取引所(DEX)の構築を目指しているプロジェクトです。
これについては一つ一つ解説すると非常に大変なので、
以下にわかりやすい記事(とは言っても英語...)を紹介いただきましたので
シェアさせていただきます^^
(こんな感じの紹介で申し訳ないです^^;)
https://www.investinblockchain.com/what-is-bitshares-bts/
Bitsharesについては、
いずれ暗号通貨潜入投資家(@sennyuinv)さんに
インタビューでもしてみたいですね^^ (許可をいただければ、ですがw)
なお、暗号通貨潜入投資家(@sennyuinv)さんは
SMT(Smart Media Tokens)にもとても関心がおありとのことで、
Bitsharesのことも非常にお詳しいこともあり、
SMTの情報交換を今後させていただくことになりました^^
ブロックチェーンの世界は深いですね〜^^
この記事も深掘りされていて、さすがです。
ALISのCTO石井さんが、Steemは実験的なプロジェクトと言われていましたが、その理由がわかるような気がします。
DanがBitsharesで載せたGrapheneを、今度はソーシャルメディアに載せたらどうなるかな、とやってみたのがSteem、Steemitという位置づけなのかなと。
なんだかSteemitの成り立ちまでも考えてしまいましたし、その流れの延長線上にSMTがあるのかなとも感じます。
たぶん、このあたりの歴史に詳しい古参の方もおられると思いますが。
そうですね!
@fusan さんがこのあたり、お詳しいのではないかと思っています^^
@fusan さんは、Steemitが始まった当初よりユーザとしても使用されていて、Ethereum周りはもちろん、広い視野をお持ちの方ですね。
やはり @cosm さんはお詳しいですね!
ALISのことも、機会があれば色々お聞きしたいですね^^
いえいえ全然自分は詳しくないのですが、Steemitはウェブサービスとしては技術先行の感じがあるな、と思って参加当初の頃に成り立ちをちょっと調べていたんです。
たしかに@fusanさんは、お詳しそうに思います。
そうですね!
この時点で出てくるプロダクトは技術先行の色が強いですね〜
なかなか成り立ちまで考える方は少ないですので、貴重だと思います^ ^
これはすごくいい情報ですね!
特に Graphene の情報は日本語の解説記事が皆無と言っていいほどない為、とても参考になります!!!
コメントありがとうございます!
そうなんですよね、こういう内容の日本語記事がまだ少ないように感じています。
投機でないブロックチェーンを普及させていく上で、Steemitだけではなく、広く見ていってアウトサイド・イン、インサイド・アウトをしていきたいですね!^^
BitSharesの上にDEXがいくつか乗っていることがその理由だった…ということですね。0x Protocolも…と思いましたが、0xはプロトコルなのでその上でトランザクションが発生しているわけではないのかな。
この辺りの分類整理は難しいですね(>_<)
私もまだ整理しきれてないです。
BitsharesのDEXとしては、OpenLedgerやCryptoBridge, Rudexなどがあるようです。
@sennyuinv さんによると、これらについては、全ての取引や送金などの情報もブロックチェーン上に記録されて処理されてます。
なんという偶然 :) この数日 Daniel Larimer に興味を持って彼のビデオなど見まくっていたところです。去年 @chronogn さんと何かの投稿のコメントのやりとりで彼の名前が出て以来調べたかったのです。
人物から紐解く仮想通貨・ブロックチェーンっておもしろいかもと思っていて。
おっしゃる通りだと思います!
現状、クリプトの情報は「人」ベースで見るのが正解かなと感じています。
私は英語が苦手なので、日本人の方を情報ソースにしていましたが、
調べるうちに、やはり英語情報は避けられない、という考えになってきました^^
難しい内容にはついていけませんが、1位と3位の開発者が同じなのはひとつ物知りになりました(´ω`)
日本に馴染みがないのはやっぱり英語のみじゃ浸透しないと言うことでしょうかね?
コメントありがとうございます^^
Steemitの日本語化、進んでいるみたいですよ!
昨日SMTのテレグラムで「Japanese Language will be added soon」というコメントが出ていました^^
嬉しいニュースですね!