シャーマニズムから観たこの世界のシステム
シャーマニズムとは何か?
シャーマニズム(Shamanism)とは、大きな意味では、特殊な秘儀・セレモニーを通し、強制的に意識を拡大させて、様々なメッセージを受信したり、ヒーリングを行ったり、意識を別の動物やモノに移動させる事などを指す言葉で、その儀式を行う人の事をシャーマンと呼ばれています。歴史的には30,000年以上前から続いていると言われており、シャーマンという言葉は今のシベリアからモンゴル北部に暮らしている人が使っているツングース語の「サマン」から来ていると言われています。シャーマンは世界の様々な文化に存在しています。日本ですと、神道の神主や巫女、沖縄のユタ、ネイティブアメリカンの民、南米の部族、ラップランドのシャーマン、アフリカの民族、ヨーロッパの民族、アボジニの民など様々な文化に存在しています。
また、狭い意味では、シャーマンという特殊な存在にならなくても、特殊な儀式を通して、強制的に意識を拡大させ、多次元的な意識の領域を味わうこともシャーマニズムと呼ばれます。
創造の源とは
創造の源(the source of creation)とは、全ての物質、概念、森羅万象、情報が生み出される瞬間を指す言葉です。様々な文化や伝統でこの領域の言葉があり、始まりの瞬間、意識のビッグバーン、覚醒体験、臨死体験、自己覚知、悟りの境地、創造主と一体になる、インスピレーションの源、等様々な言葉で説明されています。 このプログラムでは、「創造の源」や「縦の体験」という言葉でこの領域を説明していますが、その領域を体験することで、下記のような事が分かり、自らの意図で人生を創造できるようになってきます。その体験は、本で読んだり、人に聞いたり、人生の体験で気付くような体験ではなく、完全に腑に落ちる体験となります。
・生きている意味が腑に落ちた形で分かる。
・人生の答えが分かる。 ・人生を自分の意思で創造していくことができる。
・様々な自分の中にある能力に気付く。
・インスピレーションの根源を知ることができる。
・人生とは自分が主人公の映画であり、自らの脚本で創ることができることが分かる。
※上記はあくまでも体験者の体験例であり、必ずしも全てを体験するとは限りません。それぞれの意図により体感は異なります。
シャーマニズムの世界から観たこの世界のシステム
下記は私が何度も体験してきた体験をベースに描いたシャーマニズムから見たこの世界のシステムを表した図です。
シャーマニズムの儀式では、①から始まり、②→③→④・⑤というように意識が拡大をしていきます。個人差や意図によって体験は異なりますが、1から5の領域でそれぞれ一般的に起こりうることを説明していきたいと思います。
①合意している次元現実・パーソナルリアリティ
私たちが暮らしているこの現実世界。この図ですと、アフロ的な人がいたり(^^)、動物がいたり、建物があったり、宇宙があったり、植物があったり、言葉があったり・・・現実社会です。シャーマニズムの旅はこの領域からスタートします。合意しているとは、人類で時空を共有しているということです。そこから集合意識、文化、社会、家族などが存在しています。そして、大きな特徴は時空があることと、物理的な肉体があるということです。
②身体的領域
不安・心配・葛藤・抑圧・怒り・悲しみ・孤独・・・などの体が保持しているものが表れてくる領域です。シャーマニズムの儀式は強制的な意識拡大体験。意識が拡大すると、まず表現されてくるのが肉体の世界です。個人差はありますが、体に深い抑圧があると、それが強烈に表れてきます。意識は拡大しますが、体の「エゴ」が抵抗してくる領域です。①の領域ですと、例えば怒りを味わったとしましょう。①の領域ですと内容にもよりますが、一晩寝たり、お風呂に入ったり、誰かに話したりすると、その怒りの感じ方は緩くなります。(後々、再び味わうことにはなりますが)しかし、この領域ではそれができません。極端に言えば、普段感じている怒りが1000倍になって感じられてしまいます。シャーマニックリチュアルは普段来ていて様々な感情的なエネルギーから身を守っている鎧を強制的に脱がされる体験になります。
③概念の領域
②の領域から意識が拡大してくると、概念の領域に入ります。この領域は、概念・意味・情報にあふれている世界です。①の現実世界で使っていた概念や意識が拡大したからこそ味わう概念など本当に様々な体験ができる領域です。例えば、亡くなった人に会いたいと思えば、この領域で出会えます。過去世という概念を持っていれば、その世界を味わうことができます。世界各地に存在していて様々な実践をしているシャーマン達はこの領域で実践をしていると言えます。ヒーリングやメッセージを伝えるという事も可能になります。
④エネルギーの領域
③の概念の領域から意識が拡大してくると、エネルギーの領域に入ります。色・音・形・模様のみがある世界で、言葉で言えば本当に美しい世界です。この領域からは概念が消え始めていきます。私たちを「私」と認識させている「エゴ(自我意識)」が緩くなってきます。何を見ても、そこにはエネルギーしか感じられなかったり、全てが「私」になります。最終的には単なる点になります。
⑤創造の源・始まりの瞬間
④のエネルギーの領域から意識が拡大すると最終的に創造の源・始まりの瞬間に到達します。この領域を言葉で表すとすれば「何も無いけど、全て在る」と言えます。無と有の両方を認識できます。もはやエゴもありません。静寂でありながら、ダイナミック。私たちの本質であり、源であるということが体感でき、本当の意味で腑に落ちます。この図で、マゼンダ色で描いている矢印は衝動を表しています。創造の源から、④→③→②→①という順番で森羅万象の世界を創造していますが、その原動力が衝動です。別の言葉で言えば、ビジョン、インスピレーション、人生の目的、プログラム、個性、創造力と表現できるようなエネルギーです。
⑥多次元的世界
この領域は言葉での説明がとても難しい領域です。金太郎飴をイメージしてみてください。全体(創造の源)の飴を切った分だけ別の顔(多次元的世界)が表れるという金太郎飴です。今味わっているこの世界と概念はその内の一つです。ほかにも様々な領域があることが分かります。①から⑤を順番に味わう体験では「私が世界を創造している」という事が分かりますが、この領域ではそれが反転し「世界が私を創造している」という事が五感を超えて分かる体験になります。創造の源と繋がっていますが、意識が拡大しすぎると知性では理解が不可能な領域です。
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