eosDAC ロードマップとスケジュールのアップデート

zahanwu (43)in #eos • 6 years ago (edited)

会員登録機能付きのDACツールキットの配信や、eosDACの規約に記載されているDACの意思決定を担うカストディアンの投票に必要な機能実装のスケジュールについて、コミュニティでいくつか質問が上がっているため、本記事ではそれらの質問について答えたいと思います。

This post is also available in English: eosDAC Roadmap and Timeline Update
이 게시물은 한국어로도 제공됩니다.: eosDAC 로드맵 및 일정 업데이트
Этот пост также доступен на русском языке: Обновленная дорожная карта eosDAC

まず初めに、eosDACの規約で定義されている基本原則について確認しましょう。以下に全文を記載します：

eosDAC規約

2. 基本原則

2.1 DACは当規約によって管理され、ブロックチェーン技術を介して管理される分散自律型コミュニティでなければならない。

2.2 DACは、以下の基本原則に基づいて設立されるものとする。

2.2.1 エコシステムの育成：DACの第一の目的は、EOSIOのエコシステムを育成し、支援することである。

2.2.2 サービスの優位性：DACは、EOSIOソフトウェアのブロックチェーンが必要とするブロックの継続的な生産を確実にするため常に努力する。

2.2.3 開示性と透明性：DAC統治機構とDACの全オペレーションによって行われる全ての決定は、オープンかつ透過的である。

2.2.4 世界各地のEOSIOコミュニティの支援：DACはコミュニティと連携し、EOSIOブロックチェーンの全てのコミュニティに利益をもたらすプロジェクトに耳を傾け、支援する。

2.2.5 公平性：DACはすべてのメンバーを公平に扱い、適切な報酬を提供し、不当な利益を追求しないものとする。意思決定に関して全てのメンバーは公平に情報を受け取るものとする。

2.2.6 独立性：DACは、他のブロックプロデューサーの買収機会を伺ったり、他のブロックプロデューサーに過度の影響を及ぼしたりせず、独立性を守るための適切な措置を講じる。

2.2.7 EOS規約の尊重：DACは、DACが動作するEOSブロックチェーンを尊重しなければならない：DACが継続的にブロックの生成または調達をするEOSIOブロックチェーンが、独自の規約または同等の組織文書を有する限り、DACは、全てのチェーンのトークン所有者の利益のために行動している間、そうした規約または組織文書を遵守するために最善の努力をするものとする。

2.3 許容される最大の限度で、規約の条項は、基本原則と一致する形で解釈されるものとする。

2.2.3項に注目してみましょう：

2.2.3 開示性と透明性：DAC統治機構とDACの全オペレーションによって行われる全ての決定は、オープンかつ透過的である。

eosDACは、eosDACの運営に関する全てを説明するため、常に完全な透明性を保つことを目指して努力しています。

これまでの私達の進捗を議論する中で忘れてはならないことは、eosDACの暗号通貨プロジェクトとしての独自性です。他の多くのプロジェクトとは異なり、eosDACには中央集権的なコアチームやリーダーシップの構造がありません。私達が持っているものは、メンバー、ワーカープロポーザル（eosDACのウェブサイトを介して作成することができます - メニューの「参加する」から「Apply」をクリック - ）、およびメンバーによって投票され、ワーカープロポーザルを承認または否認するカストディアンです。これらのシステムがeosdactoken、daccustodian、dacproposalsなどのスマートコントラクトや、eosdactoolkitのようなこれらのコントラクトとやり取りするためのユーザーフレンドリーなツールが完全にオンチェーンで機能するまでは、eosDACは、規約で言及されている暫定的なGenesisカストディアンボードが、コミュニティとローンチチームからのフィードバックを受けながら、ワーカープロポーザルを承認、否認することで運営されます。そして、私達はEOSのブロックプロデューサーとして収益を得ています（これもまた、残念ながら暗号通貨プロジェクトの中では非常に珍しいことです）。

こうした分散化された構造があり、かつ私達のコミュニティ内では多くの言語が飛び交っているため、eosDACの運営上のいくつかの側面において、誤ったコミュニケーションが生じる可能性があります。そして、これにより不運な結末や誤った期待がもたらされる可能性があります。私達の力の及ぶ限り、eosDACがこれまでに行ったコミットメントと、そのコミットメントの実績を概説します。

eosDACのウェブサイトに掲載されているeosDACの現在のロードマップを以下に示します。

未完成のアイテムの納期は変更される場合がありますのでご注意ください。

下記にリンクされているコンテンツに加えて、トークンの移行プロセスをサポートするYouTube動画もいくつか公開しています。

4月8日 - エアドロップスナップショットを説明するビデオ。エアドロップをサポートしていない取引所でEOSを保持しないよう警告しています（このビデオはオリジナルの再投稿版です）。

5月8日 - eosDACトークンの手動での請求方法を説明するビデオ。

5月24日 - EOSとeosDACトークンを登録する理由と方法を説明するビデオ。

日付	ステートメントとアクション	結果
2018年3月4日	eosDACは、EOSブロックチェーンのDACとして2018年6月の初めにローンチされる	❌eosDACトークンはEOSメインネット上のEOSDACに交換され、Genesisカストディアンボードによって承認されたオフチェーンのワーカープロポーザルについては準備が整っていたものの、完全に機能するオンチェーンのDACにはなれていません（オフチェーンのDACとしては機能しています）。このスケジュールのコミットメントは過度に楽観的で、間違っていました。この遅れの大部分は、メインネットローンチの遅れと、eosDACではなくEOSソフトウェアのデバッグを手伝わなければいけなかったことが原因です（下記参照）。
3月23日	エアドロップスナップショットと取引所サポートのアナウンスメント
	"EOSクラウドセール（2018年4月15日01:00:00 UTC）のDay300の終わりに100以上のEOSを保有する全てのEOSトークン保有者は、保有しているEOSトークン1つに対して1つのeosDACトークンを受け取ることができ、これらのトークンはEthereum（ERC20互換）ウォレットに直接送付されます。	✅ エアドロップの大部分は期限内に実施されました
	保有量が100トークン未満のアカウントは自動的にエアドロップを受け取ることはできませんが、（2018年5月15日までは）個人情報を必要としない方法で申し込むことができます。詳細はスナップショットの期日が近づき次第お知らせします。	✅ウェブサイトを通じて、100トークン以下のアカウント用のツールを提供し、ニュースレターとテレグラムチャンネルを通じて発表しました。
3月26日	エアドロップの詳細説明
	4月15日のスナップショット前に、お使いの取引所が公に確認せずにeosDACトークンを配布することはありません！	✅成功
	全てのEOSトークン所有者のスナップショットは、4月15日 UTC 01:00:00 に取得され、スナップショット時点におけるEOSトークンの保有量に従って、1:1の割合でeosDACトークンのエアドップが実施されます。エアドロップは4月下旬/ 5月初旬にかけて実施される予定です。	✅成功
4月15日	イーサリアムネットワーク上でのエアドロップ	✅成功
5月15日	eosDACの価値、ロードマップと配当ポジションに関する声明
	EOSチェーンローンチ対応	✅ ローンチチームは積極的に関与しチェーンのローンチに大きく貢献しました
	EOSチェーン上でのEOSDACリリース	✅ EOSIOメインネットローンチの遅延により遅れたものの、EOSにおける初期エアドップの1つとして成功
	ブロック生成	✅ 優れたブロック生成サービスを提供しているだけでなく、上位21のBPに選出されています。
	初期のスケルトンDACツールのリリース	✅ のドキュメントが完成したので、規約に沿ってコードを開発することができました。
	メンバーによって選出されたeosDACカストディアンと、ローンチチームからの最初の引き継ぎ	❌このコミットメントは、メインネットローンチの遅れや、開発スケジュールが不適切だったことにより、まだ完了していません。eosDACは、この機能の6月または7月のリリースについて約束するべきではありません。詳細については下記をご覧ください。
5月23日	eosDACエアドロップとバーン	✅ 成功
6月1日	ERC20トークンの凍結	✅ 成功
6月2日	EOSのEOSDACトークンのためのイーサリアムチェーン上でのeosDACスナップショット	✅ 成功
6月14日	全てのブロックプロデューサが共同でEOSメインネットを開始	EOSメインネットは6月上旬にローンチされる予定でしたが、6月中旬にローンチされました。ブロックプロデューサは、メインネットのローンチに先立って、少なくとも1ヶ月間の安定した完全なコードのテストを期待していましたが、それは実現されませんでした。eosDACのローンチチーム、特にMichael Yeatesは、ローンチを遅らせているいくつかの問題の解決に貢献しました。彼の仕事がなければ、メインネットのローンチはさらに遅れていたかもしれません。
6月26日	eosDACトークン配付の完了	✅EOSの保有量が1未満だったアカウントのために、RAM用のEOSを支払って29,572のEOSアカウントを作成し、全てのエアドップを完了しました。
6月最終週	エアドップの完了からDACツールキットの開発に方向を転換。リソースを評価し、アシスタントとしてOCIを雇用するアイディアを作成しました。	✅eosioに深く関わっている評判の高い会社であるOCIの雇用に成功しました。
7月1日	eosDAC - DACツールキット開発を促進"カストディアン選挙 - 2018年7月 - カストディアンへの引き継ぎが後に続く"との声明を記載	❌このコミュニケーションは間違いであり、実際のコーディング担当が見積もったものではないため、正確性を欠いていました。7月4日の米国の休暇およびOCIチームのスケジューリングや健康上の問題等による軽微な遅延に伴い、OCIとの契約をやや遅らせました。この間違いについて謝罪し、今後このような間違いを避けるよう努めます。
7月全般	eosDACチームによる積極的なコーディングとOCIのレビューとインプット：メンバーコントラクト、カストディアンコントラクト、トークンエクスプローラの開発を含むトークンコントラクト	✅ eosDACのメンバーは、Discordの5-tech-and-developmentチャンネルやGithubを見るとわかるように、大きな進展を続けています。また、eosDACはアップデートを含んだビデオをYouTubeに投稿しました。
7月17日	eosDAC 承認された最初のワーカープロポーザル、ブロック生成の優先とDAC Toolkitに関するアナウンス	✅ 透明性を担保したオフチェーンのワーカープロポーザルシステムの実装に成功しました
7月21日	2018年Q3には以下の活動が予定されています	✅ 順調に進行中
	ブロック生成	✅ 順調に進行中
	インフラのスケーリング	✅ 必要に応じて継続中
	DACツールの開発と実装	✅上記のように毎日進捗しています。現時点で、DACツールキットの最初のバージョンには、メンバー登録とカストディアン投票機能が含まれています。Worker DAC Toolkitの継続的な開発の一環として、今後のアップデートでプロポーザルの作成、ワークフロー、支払いが追加される予定です。
	ローンチチームからカストディアンへの完全な引き継ぎ	✅順調に進捗中。登録されたカストディアンを選出する議決権を有するメンバーの定足数に達することを条件とする。

上記からわかるように、eosDACは、まったく新しい分散自律コミュニティとしての期待を伝え、それを満たすため、非常によく活動しています。しかし、eosDACのローンチチームは、DACがEOSメインネットチェーン上で（暫定のカストディアンボードによって運営されるものではなく）真のDACとして機能する期日と、DACツールキットとカストディアン投票が利用可能になる期日など、成果物の期日に関するコミュニケーションにおいて3つの大きな間違いを犯しています。今現在、eosDACはワーカープロポーザルとともにDACとして機能していますが、ワーカープロポーザルに取り組んでいる個人は、自分が担当する作業のより正確な完了日について直接連絡を取ることができます。DACには、DACに価値を加えるために承認されたワーカープロポーザルを作成するメンバー以外の"チーム"は存在しません。是非DACの目標を達成するために、DACに参加し、あなた独自のチームを作ってみてください。DACに貢献できる点を見つけたら、ワーカープロポーザルを作成し、その作業を完了することで報酬を受け取ることができます。

eosDACが成長し、オペレーションマニュアルに記載されているようなプロセスを改善するにつれて、アウトプットとコミュニケーションの明快さは向上していきます。優れたEOSブロックプロデューサーとDACの実現者になるというeosDACのビジョンをサポートしてくれている皆様に協力に感謝致します。

分散自律コミュニティは、次世代の組織において共通の目標を達成するために重要な役割を果たします。eosDACは、この分野において、信頼できるエキスパートとしてのポジションを築いています。DACに関するコンサルティングのニーズがある場合は、躊躇しないでeosDACのメンバーに連絡してください。

いつもご支援いただき誠にありがとうざいます。また、これまでeosDACの立ち上げに貢献してくれたたくさんのローンチチームメンバーに感謝します。