Steemit-jpコンテスト#22:子供の頃に遊んだ、日本の遊び「相撲」steemCreated with Sketch.

in #jp-play6 years ago (edited)

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今回のテーマは「子供の頃に遊んだ、日本の遊び」ですね。
https://steemit.com/japanese/@steemit-jp/22

子供の頃の遊び場は、近所の神社の境内でした。あと、冬場になれば、刈り入れの終わった田んぼとかですね。何をして遊ぶかは、その時々のみんなの気分次第ですが、野球(ゴムボールにプラスチックバットを使うゆるい野球です。野手は当然素手です。捕手は攻撃側の手の空いている子がつとめます。)とか、かくれんぼ、鬼ごっこ、などが多かったと思います。僕はこれらの遊びが得意ではなかったので、正直あまり楽しくありませんでした。

そんな僕が唯一楽しかったのが、相撲です。

野球と同じで、相撲もかなり適当です。土俵なんかないですからね。境内の地面に靴で不細工な円をかいて、即席の土俵の出来上がり。ちょっとでもきわどい勝負は全部取り直しです。判定のしようがないので。「草相撲」という言葉がありますが、「草」レベルまでも行ってないような感じでした。

僕は一番体が小さかったのですが、相撲は強かった。だから楽しかったんです。弱かったら楽しいわけがないですね。

強かった理由はたぶん、他の子より相撲のことをよく知っていたからです。当時からすでに、大相撲中継を真面目に見ている子供なんてあまりいなくなっていましたから、他の子たちは相撲の取り方を全くわかっていなかったのです。

僕はというと、物心ついたときから、相撲を欠かさず見るようになっていました。祖父が相撲好きだったというのもありますが、それ以上に、体が小さくて虚弱体質だった僕に無理矢理自信をつけさせるため、家族が頻りにこう語りかけてきたのが大きかったと思います。
「千代の富士を見てみい。小そうても強うなれるんじゃ」

そう、千代の富士。昭和最後の大横綱、そして「小さな大横綱」。ニックネームは「ウルフ」!若い人は知らないと思いますが、千代の富士という力士はすさまじくかっこよかったのです。そんな千代の富士と「小さい」という共通点で結び付けられれば、ファンにならないわけがありません(正確には千代の富士は「軽量」なのであって「小さい」わけではなかったのですが)。

千代の富士にあこがれていたので、僕も同じ右四つを型にしたかったのですが、どうやっても左四つ(差し手が左、上手が右)のほうが力が入るので、右四つはあきらめました。僕たちの相撲では、まわしを締めているわけではないので、相手のズボンの腰の部分をつかむのですが、だいたいみんなジャージみたいな服装が多く、ズボンの腰まわりはゴムになっているため、ビヨーンと伸びてしまって力が逃げてしまい、投げがなかなか決まらないのが歯がゆかったのを覚えています。仕方ないので、投げで勝負を決めることはあきらめ、出し投げで相手に横を向かせて寄り切る、という作戦を取っていました。たまにベルトをしている子がいると、すごく投げが決まりやすいので、相撲を取りたくて仕方なかったですw それと、ウルフスペシャル(相手の首根っこをおさえつけての強引な上手投げ)も真似しましたが、人間関係が悪くなることに子供ながらに気付き、ひかえるようになりました。

ちゃんとした相撲道場で学ぶ相撲と比べれば、僕たちの相撲は、まさに「お遊び」だったとおもいますが、相撲が子供たちの遊びとして存在し得たことが、相撲という文化の裾野を支えていたのではないかと思います。僕個人としては、これからも相撲が「日本の遊び」として存在し続けてくれれば、と願っています。

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すごい!
子供の頃なのに「決まり手」がばっちりわかっているじゃないですか!
ゴムのウエストでは「投げ」は決まらないですよねw
またまたお祖父様との素敵な思い出を読ませていただきました。

余裕のあるときは珍しい技も試したりしていました。内無双とか・・・嫌な子供でしたw

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