■迷子の男の子と『傍観者効果』
昨日の午前中のことです。
洗濯物を干そうとベランダに出たら、すぐ目の前の交差点の角に、男の子が一人で立っているのが見えました。
見たところ、息子(5)と同じくらいか、少し大きいくらいです。
今にも車道に出そうな所までフラフラと歩いていって、「おかぁさ~ん、おにいちゃ~ん」とか何とか叫んでる。
交差点の角にはお弁当屋さんがあるので、最初はそこのお客さんが連れてきた子どもかな、と思いました。でも、よく見るとお弁当屋さんは閉まっていて、お客さんなんて一人もいないのです。
周囲を見ても、保護者らしき大人は見当たりません。
車通りも多い道路です。その男の子がどれくらいの時間そこにいたのかは分かりませんが、たとえ5分だとしても私には異様な光景に思えました。
声をかけに行こうと思ったのですが… 私はヨレヨレのTシャツにボサボサ頭。見るからに怪しい風貌です。ここから人間らしい姿になるには10分ほどかかります。
そこで夫に、「あの子、迷子かな?声掛けてきてくれない?」と言ってみたところ、「ホントだ、あれはまずいな」と上着を羽織り、すぐに向かってくれました。
本当に、今にも道路に飛び出しそうな場所をフラフラしてましたので…
夫がその男の子にヒアリングした結果、6歳のお兄ちゃんと一緒にこの場所まで来た、と。
そして、お兄ちゃんに「遊んでくるからここで待ってろ」と言われたから待っている、とのこと…(変な話ですが)
お兄ちゃんがいつ戻るかは分からない、家の住所も、方向も分からない。というわけで、警察に通報することにしました。
通報からしばらくするとパトカーが来て、二人の警察官が男の子を無事保護していきました。
この時点で私が最初にその子を見てから30分以上は経っていましたが、保護者らしき大人は現れませんでした。
それ自体おかしな話だとは思うのですが、そのお家の事情はさておき、私がこの一件で思い出したのが昔講義で聞いた『傍観者効果』というやつです。
『傍観者効果』とは、
ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理である。傍観者が多いほど、その効果は高い。
出典:Wikipedia
この交差点の四隅は全て民家で、私たち以外にも男の子に気づいた人はたくさんいるはずです。
でも誰も出てこなかったし、パトカーがまっすぐ夫のところへ向かってきたことからも、おそらく通報もしていないと思います。
夫曰く、カーテンの陰からチラチラ見てくる周辺住民も結構いたということで、異様さに気づいたのはウチだけではなかったわけです。
それでも誰もその子に声を掛けなかった、通報しなかったのは、このあたりの住民が冷たいから!…ではなくて、他にも見ている人が沢山いると分かっていたから。
これだけ多くの人が見ているのだから、自分がやらなくても誰かがやるはず、と考えてしまうのです。
私も最初に男の子を見た時は、「わざわざ道の反対側からお節介かな?」「本当に深刻なら、目の前の家の人が声をかけるはず」と考えたのですが、これこそが『傍観者効果』ですね。
危ない危ない…
こういう時は、多少お節介だと自分で感じるくらいでちょうどいいんだろうな、と思った出来事でした。
(※『傍観者効果』の例としてよく挙げられるのがキティ・ジェノベーゼ事件。命が失われてからでは遅いですね!)
傍観者効果、初めて聞きました。
勉強になります(´▽`)
小さな命が無事であったことが何よりです。
全く人目がなくて、自分しか見ていないと分かっていたら、逆にサッと手を差し伸べられたりするのですが…
他にも見ている人がたくさんいると思うと、なぜか躊躇してしまいますね。
『傍観者効果』
初めて聞きました!
確かにその通りと感じですねー
誰かが見ているという考えは常にある気がします!
こういうときは積極的に行動を起こすのが大切ということですね!
「傍観者効果」はむか~し、大学の講義で聞いた話なのですが、昨日の一件でふっと思い出しました。
あー、こうやって、悪気はなくても「見て見ぬふり」になってしまうんだなぁと思いました。集団心理って怖いですね!
なるほど、傍観者効果……意味を説明されると「なるほど」と思ってしまいますね。
誰かがやってくれるかも、これは色んなシチュエーションでありがちな光景ですが、とっても怖いですよね(´;ω;`)
しかしその五歳の男の子、どうしたんでしょうか……家庭の事情まではわからないけど、こんなご時世なのに、危険すぎますよね(´;ω;`)
よく分からない事件でした(´・_・`)その子が言っていることも、どこまで本当なのか分からないですし… でも周囲に大人がいなかったことは確かです。
見ている人が多ければ多いほど、行動しなくなるというのは確かにあるなぁ~ と思います。他の人も行動しないのだから、緊急事態ではない、と無意識に判断してしまうみたいですよ。
傍観者効果
ありますね。
なるべく関わりたくないという心が働いてしまうんでしょうね。
@ultrasevenさんはえらいですね。
声をかけて、逆に変質者だと思われたら…という心配もありますよね。
美談風にまとめましたが、この後にちっとも美しくない話が続きますので明日書きますw
こんなことがあるんですね。傍観者効果。なるほど。たしかに誰かが行くだろうっていう心理。すごく勉強になりました。
人間らしい姿になるのに10分かかるというところで共感しました(笑)
そうなんですよ、ちょっとエラい風に書いてますが、私自身は風貌が怪しすぎて救出に向かえなかったという…w
誰かがやると思っていたら、誰もやっていなかった… というのは一番怖いけど、一番ありがちなパターンみたいです(>_<)
無事に男の子が旦那さんのおかげで保護されて良かったです❗️
通報は大袈裟かな… と思ったりもしたのですが、警察もすぐ来てくれたので、やっぱり連絡して良かったと思いました。未就学児が一人でフラフラしているというのは、やっぱり普通ではないですね(;´Д`)
私も他人のことは言えませんね。他人を助けてこそ自分の価値があるのですが。
助けた方がいいと分かっていても、お節介かな… 出しゃばりかな… など、頭の中からいろんな雑音が聞こえてきました。
無事に保護できて何よりでした。
ご自身と旦那さんの勇気と行動力には脱帽します。
ショッピングモールで、迷子で泣きながら走り周っている子にさえも声がけをためらってしまう自分が情けない限りです。
ショッピングモールの迷子などは、私もかなりためらってしまいます。不審人物だと思われたら…とか、この場所から移動させたら、親も余計に探すのに苦労するのでは… とか。今回のように、車がビュンビュン通るという危険もないからかもしれません。
普段からもうちょっと、サッと行動できる自分になりたいなと思った一件でした。
ちゃんと保護されてよかった(((´・ω・`)))オソロシイ話ですね
本人は5歳だったみたいなのですが、本当に6歳のお兄ちゃんに置いていかれたのだとしたらオソロシすぎます!
ホッとしましたね!私も@ultrasevenさんと同じく、見て見ないふりはできません。特にご老人と子供は。何が大事かとっさに判断するのは慣れもありますよね。
慣れ… 確かにそうですね!
結果無事に保護してもらえたから良かったものの… もし怪我でもしていたら、傍観していたことを後悔してもしきれなかったと思います。