bloXrouteの勉強会に参加しました。ブロック転送プロトコル
ブロックチェーンの課題にスケーラビリティ問題がありますがそれを解決するもう一つのソリューションが提案されたので興味があり参加しました。このソリューションはどのブロックチェーンにも適用できるそうです。
会場の雰囲気はこんな感じ。六本木のEast Venturesさんです。
以下の数式によってブロックチェーンネットワークの設計がなされます。例えば、ブロック生成が早い場合はブロックサイズを抑えるもしくはネットワーク伝播速度を早くしなければなりません。
下記はその例です。
おそらく、Throutput limitの数値はセグウィット後のBitcoinです。ブロックサイズが4MBを越えるとネットワークにフォークが起こりやすくなります。Latency limitの数値はおそらくEthereumをサンプルにしています。
Ethereumはブロックサイズの設定ありません。さらに、ブロック生成間隔早めています。フォークの頻発を前提にしたコンセンサスで解決しています。(長いチェーンではなく重みのあるチェーンを優先する)
Steem、EOSはこれより早くないか!容量大きくないか!となります。承認ノード数を減らすことで解決しています(DPoS)。
これらをコンセンサスプロトコルの改善と言います。
しかし、それでも遅延が起こりますね。たまに、、、
あと、Plasmaやlightingなどのオフチェーンソリューションもあります。
こちらもまだまだ実用化道半ばです。
では本題になります。
BloXrouteはblockを転送するだけのソリューションです。ブロックチェーンのネットワークとは違いデータを転送することだけに特化したネットワークです。ほぼインターネットのキャパまで速度を向上できます。要はマイナーに出来るだけ早くブロックを渡すことでネットワーク伝播のショートカットを実現しているようです。ちなみに、ブロックチェーンネットワークはデータ同期が必要なのでスケールし難いのです。
BloXrouteを簡単に言うと
『ブロックチェーンネットワークが一般道ならばBloXrouteは高速道路のようなもの』
です。
そんな結論に至りました。なので手数料も払いますし多くのブロックチェーンが利用できる構造になっています。まだ、色々と越えるハードルはあるようなので陽の目を見るのはだいぶ先のになりそうです。似たものにCDNという仕組みがありますがそれのP2P版といったところでしょう。
詳しいスライドはこちらです。