パブリックブロックチェーンは黒子になれる-- 今のWEB以上に便利になります。

イーサリアムにおけるUX周りの進化が早いのでザックリご報告。

以前、DEVCON４のまとめ記事とMeta TXの記事をみていただくとわかりますがプロトコルの進化とは別にブロックチェーン利用におけるUX改善が加速度を増しています。

スマートコントラクトプラットフォームであるが故に、フォークやアップデートなどをすることなくスマートコントラクトの組み合わせで改善が進んでいます。

スマートコントラクトのおさらいですがコードが改変できない事により誰でもそのコードを公共のもののように使えるのです。何かの権利を移転する際に法務局に行って登記をすれば会社の移転、土地の移転など便利に使える。ここでゆう法務局は権利の移転を保証してくれるわけです。

すなわち、法務局　＝　スマートコントラクトいった感じです。

国の憲法を事情が変わるたびに丸ごと更新するのは大変ですが、法務局の手続きを別個の仕組みにすれば部分的な変更ですみます。

今イーサリアムで起きてることはスマートコントラクトの組みわせで多様なニーズに対応出来る様になってます。数年間で積み上げて来たスマートコントラクト が資産として積み上がって来てるからです。

では、最近の事例で一つ。今朝TwitterでUniversalLoginプロジェクトの投稿があったので深掘りしたら面白い取り組みがあったのでご紹介します。（実はこの取り組み海外在住の日本人の方が実装しているのが素敵です。）

フィアットからの入金は　WyreからDAI(ステーブルコイン）を入手できます。そこにUnivesalLoginを使ってヒューマンリーダブルなアカウント名を作れます。多要素認証に対応しているのでアカウントのリカバリーも対応します。これはGoogleをPCやスマホで共通している人は経験しているはずです。そして、現在存在しないアカウントに対しアドレスを予約できる仕組み（Counterfactual,CREATE2)があるのでwalletを持たなくてよくなります。そして、手続きに関わるトランザクション手数料はMeta TXの仕組みで一切かからないように出来ます。

これは単純に今のインターネットと同じことをしています。パブリックブロックチェーンの存在は全くと言っていいほど意識しません。そして、暗号通貨の仕組みを使うことで世界中の個人間送金をほぼ無料で行えるのです。

正に心理障壁となっていた暗号通貨の取得、ウォレットの管理と行った暗号通貨独特のお作法がいらないのです。

どうでしょうか？
とても破壊的なことが起きていますね。

これはパブリックブロックチェーンのソフトの変更を必要としていないのです。オープンソースで開発されたスマートコントラクトコードなので誰でも利活用できるのです。すなわち、もっとスマートコントラクトと結合し便利な仕組みへと改善されていくと思われます。

そして、パブリックブロックチェーンの進化はwebの進化の上に乗っかりさらに急勾配で成長を遂げています。下図は僕の持っているイメージです。

パブリックブロックチェーンはWEB2.0(現在のインターネット）の完全な黒子になり得ることが理解できたでしょうか？

2014年にイーサリアムを知りスマートコントラクトの未来に興奮しましたが着実な進化を見るに付け確信に変わります。他にも交換を滑らかにしていくれるDeFi(分散金融)などがこの仕組みの中に取り込めば独自のトークンを上場したり交換したり(Uniswap)ととても滑らかになっていくと思います。

本来ならGoogleやFacebookなどが堅牢なセキュリティを用意してくれてますがブロックチェーンがその全てを担当してくれます。優秀なエンジニアも大きな資本もなくブロックチェーンを活用すれば大企業同様なインフラを個人でもすぐに実現できます。

価値に換算できなかったような小さな価値も表現できるようになる未来が着実に近づいてますね。