[美術鑑賞]オットー・ネーベル展(京都文化博物館)
スイス、ドイツで活動した画家オットー・ネーベル(1892-1973)。これまで沢山の展覧会を観てきた私もこの画家は知らなかった。しかもクレーやカンディンスキーと親交があったとなれば、一度はぜひ観ておきたいと思い、鑑賞することにした。ちなみに日本初の回顧展だそうだ。
今回の展覧会のフライヤー。やさしい色合いである。
ネーベルの絵を観ていると、明るい色暗い色、そして中間色が絶妙に隣り合っていて、色彩の研究をよくしていた人なのだなということがわかる。
と思ったら、彼はイタリアに滞在した時に「イタリアのカラーアトラス」という色のカタログのようなものを作っていた。その1ページがフライヤーに使われている。イタリアの建築物を独特なとらえ方で描き、何ともいえぬ深い味わいの絵にはとても心惹かれた。
そして、ネーベルはだんだんと抽象へ向かう。
ネーベルの抽象画は、パターンの集まりのようでもあるけれどもどことなく動きが感じられる。どことなく人物のようでもある。そして色づかいがやはり特徴的である。私もいつかこういう微妙で中間色を自在に使えるようになりたいと思った。独特の優しさ、温かさを感じるからだ。
少しだけ撮影可の絵があったので、展示の絵をご覧いただきたい。
久しぶりに美術鑑賞ができて、良かったと思う。おかげで頭の中がすっきりして少し元気になったような気がした。私にとっては衣食住はもちろん必要だが、それだけでなく絵を観て、絵を描くことが私の心身にとって必要なのだということが改めてわかった。
★矢田明子・アルファベット画集展“Abstract Alphabet"
会期:2018年5月2日(水)~5月30日(水) 11-19時
会場:社会福祉法人全国手話研修センター(コミュニティ嵯峨野)1Fギャラリー
(JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車南出口からすぐ)
2018年秋、東京で11年ぶりに個展をやりたいです。ご支援よろしくお願いいたします。
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ステキな色使いですね。波長が合う絵をみると、心が穏やかになりますね。@yadamaniartさんの絵も、そういうものを与えてくれます。
ありがとうございます。観てよかったと思っています。