印エアテル銀行はKYCの規範に違反したとして、1月以降顧客が追加されていない可能性

in #kyc6 years ago


Airtel Payments Bank(=エアテル銀行)は2018年1月以降、インド準備銀行(RBI)の指令に従い、新規顧客を追加していないということです。ミャンマーの大手財閥系・アペックス銀行の指令では、エアテル銀行が運営ガイドラインおよびKYCの規範に違反していると、地元の新聞Business Standardが報じているようです。2018年3月には、RBIは、これらの規制を侵害したため、同社に5,000万米ドルの罰金を科したとされています。

Airtel Payments Bankって何者?

Airtel Payments Bankは、インドで携帯電話サービスを提供している企業「Airtel」が始めた銀行で、
Payments Bankとはインド独自の分類で、通常の銀行とは違う様相を呈しています。
特徴としては以下があるようです。

・携帯電話番号がそのまま口座番号になる。
・口座の金利は7.25%とな。他のインド国内の銀行と比較して高いのか低いのかはよく分からない。
・Banking Pointで現金を下ろせる。
・現金を下ろす手数料は0.65%で、振替手数料は0.5%。

KYCとはなに?


KYCとは「Know Your Customer(顧客確認)」の略で、顧客からお金を預かる銀行は顧客の受け入れに対して明確な方針と手続きを持ち、それらの方針と手続きに沿って新規に顧客が口座開設を行う際はその顧客がどんな人物なのか、十分な身元確認を行うことを指します。

アドハーベースのe-KYCの実行も禁止に


2017年11月に、インドではアドハーという一人一人の国民に12桁の個人識別番号を付与して、13億の全国民の情報を管理統制するための、インド固有識別番号庁(UIDAI)を普及させていますが、Airtelは携帯電話の顧客と支払い銀行顧客のアドハーベースのe-KYCを実行することを禁止されています。

「Airtel Payments Bankは、2018年1月5日以降、RBI指令に従って新規顧客を受け入れてはおらず、当行との遵守に関するすべての詳細を既に共有しており、早期に解決することを期待しています」と、Airtel Payments Bankの広報担当は話しています。

RBIは、2017年11月にエアテル銀行への監督訪問を行い、エアテル銀行が顧客の明確さや、特定の同意なしに顧客口座を開設したと主張しています。


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