コンテスト#14 流山駅の風景

この記事はsteemit-jpのコンテスト#14「お気に入りの風景」に対して投稿るために書いたものです。若干本来の趣旨と離れていることは理解したうえで投稿しています。

こんにちは。ZAPです。
私のお気に入りの風景は上記の流山駅の風景です。写真を撮ったのが土曜日の昼下がり。近くのお店でおいしいランチをいただき、岐路の最中です。
･･･誰もいませんね。この流山駅は私鉄流山鉄道の終着駅です。流山鉄道は今年で創業100周年だそうで、当然この写真を撮ったときも営業しています。でもね、乗客がいないんですよ。
・流山について

流山は千葉県にあります。結構都心に近いですね。流山鉄道は「都心に最も近いローカル線」らしいですからね。
・なんで乗客がいないのか①路線が短い


公式HPによると、駅の総数：６　路線距離：5.7km　走行時間：11分　とあります。･･･まあ使用用途が限られてきますよね。
・なんで乗客がいないのか②遅い
　先ほど「駅の総数：６　路線距離：5.7km　走行時間：11分」と書きました。
　「5.7kmに11分？」と思いませんか。そうです。遅いんです。時速30km位。大体自転車位です。
・なんで乗客がいないのか③つくばエクスプレスができた

つくばー秋葉原間を結ぶつくばエクスプレスが開業し、路線はがっつり流山を横断しています。これのおかげでマンション、スーパー、育児施設が大量に建てられ、流山は大きく発展しました。流山鉄道を置き去りにして。
①②の要因は元からで、結構何とかニッチなニーズを捕まえてやってきたんですが③が大打撃だったらしく、今転換期に経たされているらしいです。
そんな悲壮感漂う流山電鉄なんですが、実際乗ったり調べたりしたら最近がんばって営業活動をしていて、その内容に若干感銘を受ける部分があったので、ここでご紹介したいと思います。
営業努力１：HP作った。（平成25年）開業97年目にして初のHP立ち上げ。がんばった。つくばエクスプレスの開業が平成17年なので若干意識してる感があります。
営業努力２：グッズの物販をはじめた。

クリアファイル(100円)、タオルハンカチ(200円くらい)、金額式乗車券セット(500円)というグッズ販売とは思えない安さで好評販売中。かつ自作の中刷り広告で宣伝をしています。この広告の自作の方法が涙ぐましくて、
「期限切れの中刷り広告をはがす→裏返す→ホチキスでとめる→A4で印刷した自作広告をのりで貼る」という方法で作成されているのが一目瞭然なんですよ。どれだけ予算の無い中やっているのかと。

因みに僕は金額式乗車券セットを買いました。

営業努力３：自動販売機のカラーリング

流山電鉄を走る電車をモチーフとした自動販売機です。なんとLinePayが使えます。PASMOは使えませんけどね！当然、券売機も現金専用です。でもLinePayを導入するあたり、PASMOより先に仮想通貨決済に対応するかも知れない。
営業努力４：100周年コラボ


ろこどる、薄桜鬼とコラボしとるんですよ。どっちも全く詳しくないんですが。
とにかく、薄桜鬼コラボは現在絶賛開催中でラッピング電車も走るらしいです。
営業努力５：流鉄BEER電車

「電車の中でビールが飲める。そのうえ電車は始発→終点→始発の往復運転をして、その間の社内ではジャズの生演奏が楽しめる。」というある意味夢の企画。お値段はビール２本付で1800円だそうです。まあ安いですよね。チケットはすぐに売れちゃったらしいです。

以上営業努力でした。もうね、ネタに走らないといけないことがよく分かってらっしゃる。方向性は間違いないと思います。
最後に僕が一番感銘を受けた画像を張って終わりたいと思います。

流鉄　馬橋までしか行かないが流山市に必要な電車
小学生にこれを言わせるかと。必要とされているんですよ。だんだん本来の需要と離れて言ってるかも知れないけど。でも実際のところ濡れせんべいで息を吹き返した電車もあるように、なにがきっかけで成功するか分かりません。これからも近所の住人として流山電鉄のことを見守って生きたいと思います。