脳の移植は可能ですか
Image: Metal Gear Solid V: The Phantom Pain Courtesy Konami Digital Entertainment Co, Ltd
SF小説や映画などで死んだ人の脳を他人の体に移植することはよくある話です。脳を移植すれば、一度死んだ人間でも記憶を失わずに生活を続けることができるらしいです。数年ほど前、イタリア人神経外科医セルジオ・カナベーロ氏は人間の頭部を他の体にまるごと移植するという手術を行ない、メディアで話題になりました。しかし、当時、カナベーロ博士は人間の遺体を使っていたので、医学の革命と言いことは難しかったようです。その手術の後、身体の不自由な患者の頭をドナーの身体に移植する予定について発表しましたが、まだ準備を続けているようです。先日、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者による死んだ豚の脳みその生存を維持する方法についての記事をネットで見かけました。記事の内容を簡単に説明すると、死んだ豚は意識がないけれども、脳細胞が生きているそうです。人間の心臓や肝臓などの臓器はよく凍結保存して移植していますが、MITの研究者によると、今の段階では脳の移植は不可能とのことです。1967年、世界初の心臓移植手術を受けた人は手術後18日目に亡くなりました。しかし、現在、ドナー心臓があれば、心臓移植手術を受ける患者は長く生きつづけています。もしかすると、将来は、脳移植手術は当たり前のことになって、人間の寿命を伸ばすことができるかもしれません。