DAOプラットフォーム「volvox」へ取材

in #japanese6 years ago

こんにちは、Sho Tです。

先日、DAOプラットフォーム「volvox」の古賀さんに
zoomにて遠隔でお話を伺いました。

volvoxさんのスライドから引用します
スクリーンショット 2018-09-02 23.30.11.png

<概要>

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ものすごく簡単に言うと、
オープンソース的なプロジェクトへの貢献者に
インセンティブを与えられる自動化ツールです。

スクリーンショット 2018-09-02 23.31.45.png

スライドにもあるように、
「新しい働き方」を提案する仕組みでもあります。

つまり、組織に所属して給料を組織からもらうワークスタイルから、
オープンなプロジェクトに貢献し、
「難易度に応じた報酬」を得られるワークスタイルの提案です。

現在、オープンソース的なプロジェクトは
特定の組織が収益を得て所属者へ分配するモデルではないため、
報酬設計がなく、貢献者はボランティアになってしまいます。

しかし、今後オープンソースの流れは加速するトレンドであるため、
組織を不要とする報酬設計の仕組みが期待されています。

いわゆる、DAO(Decentralized Autonomous Organization)的な仕組みです。

スクリーンショット 2018-09-02 23.42.03.png
スクリーンショット 2018-09-02 23.43.28.png

<仕組み>

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概要図は以下のようです。

スクリーンショット 2018-09-02 23.49.50.png

volvoxのツールでプロジェクトを立ち上げ、
プロジェクトの各タスクに対しての難易度をユーザ投票で決定し、
タスクの難易度に応じて、そのタスクを完了させた参加者に
報酬を支払うイメージです。(タスク完了承認も投票で実施)
ちなみに、これはサイドチェーン上で行われるとのことです。

報酬に関しては、
参加者の「レピュテーションスコア×保有トークン量」を
計算に考慮するようです。
レピュテーションスコアは、過去のタスク実績などで計算されます。

取引の流動性にはBancorを使用するようです。

<トークンに関して>

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これ複雑な仕組みです。
仕組みは現時点(2018年8月下旬)でお聞きしたものです。

スクリーンショット 2018-09-02 23.48.04.png

VSTというのはスマートトークンで、
これはvolvox内におけるプラットフォームトークン的な位置付けのものです。

準備金としては、ETHとVVX(ERC20、VVXの一部は開発資金にも補填?)がそれぞれ30%ずつで、
計60%が準備率になるようです。
割と高い割合です。

volvox上で立ち上げるプロジェクトは
まずVSTを購入して、
その分をプロジェクトトークン(ここでいうPTA,PTB,PTC...)に変換します。
変換時にVSTはburnされます。

ちなみに、プロジェクトトークンは、インフレ率を設定して
一定周期で新規発行され、その新規発行分が報酬設計の割合に応じて分配されるようです。

面白いのは、プラットフォーム的トークンであるVSTが
プロジェクトトークンなどを含むスマートトークンである点で、
イケてるプロジェクトのプロジェクトトークンの価値はVST内で高まり、
結果VSTの価値が高まります。(価格上昇)
優良プロジェクトにプラットフォーム全体が支えられる形です。
(その恩恵にVVXなども預かります→開発資金も確保)

なお、価値上昇したVST保有者は
イケてるプロジェクトへのファンディングにVSTを活用できるなど、
色々と応用はできそうです。

最終的には、volvox自体もプロジェクトトークン化しても面白いね、とのことでした。

スクリーンショット 2018-09-02 23.48.22.png

他にも、色々と設計に関して面白いお話を伺いましたが、
あまり細かくお話ししても設計が変更される可能性もあるかと思いますので
この辺りにしておきます。

どのようにワークするのか、今後が楽しみですね。

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実証実験などで実際に使われているプロジェクトがあるなら、各事例における声を聞いてみたいですね。

これから使われていくんですかね、まだ事例がないので聞いてみたいですね!

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