仮想通貨(暗号通貨)の送金システムについてのコラムNo.1

in #japanese7 years ago (edited)


こんにちは!
儲かっていますか?

私は損してます。何なのあの不意打ちの下落。

今回は各通貨の送金システムについて、適当にまとめてみました。


1.通貨の送金

あるアドレスから別のアドレスへ通貨を送金する場合、二重送金になってないか、不正送金になってないかを確認する必要があります。(不正送金とは、例えば10BTCしかないのにAさんに10、Bさんに10、と送ったりすることです)
この不正がないかの確認を行う行為が、マイニングだと思っておいてください。
あるX分間を1ブロックとし、その間に発信された世界各国の取引記録を『1ブロック』にまとめ、その1ブロック内のデータの塊が不正がないかどうか確認するわけです。
確認した人には報酬があたえられます。それは送金手数料です。皆が支払ってこの『1ブロック』分に集まった送金手数料は、わざわざ取引に不正がないかどうかを確認してくれたマイナーの人に支払われるのです。
(他にもマイナーは、送金手数料以外にも新規発行コインを貰うことができるが、その話は一旦割愛)

参考:http://btcnews.jp/how-bitcoin-works-001/


2.取引履歴の確認(Proof)の手法

さあ、ここまでは皆さん知っているだろうお話。ここからです。

ここからですよほんと。

取引に不正がないかの確認はすぐに終わります。すぐに終わるなら、みんな誰だってその確認作業がしたいはずです。だって簡単にお金がもらえるんですから。
それだけでなく、取引記録を好き勝手改ざんしたい人間も、確認作業がしたいはずです
そこで、確認作業ができるかどうかは抽選で決めます。確率です。
その方式が、PoW、PoS、PoI、DPoS、……皆さんはご存知でしたでしょうか?

2.1.PoW/Proof of Work

PoWは簡単な理論です。

計算力が高いノードに、計算力に比して確認を任せる、というものです。

言ってしまえば、コンピュータでも10分ぐらいかかる確率計算(正確にはハッシュ値計算)を各ノードに頑張ってもらい、nonceという000000……と0が連続して出現するハッシュ値を発見できたノードに、確認の権利を与えるんです。
計算力を高めるには電気代がかかります。設備代もかかります。それだけお金をかけて、頑張ってようやくブロックの確認作業ができるんです。
こんな状況ですと、例えばブロックの改ざん(51%攻撃など)をしたい人間がいたとして、過半数である51%のハッシュパワーを獲得しようと思ったら尋常じゃないほどのお金が必要です。
でも、そこまで頑張ってお金をかけて得られるBTCは僅かで、それだったらそこまで設備代投資をしたりせずぼちぼちの設備代に抑えて、普通にブロックの確認作業を行うほうがコスパがいいわけです。
これが、「取引履歴はほぼ改ざんされないだろう」というPoWの信頼性の根拠です。

つーか現状、そもそも1個人が51%のハッシュパワーを握るのはもう無理です。

2.2.PoS/Proof of Stake

PoSはStaking量、つまり保有量が多ければ多いほど確認作業に参加できる確率があがります。
PoWとは違って計算力をアホほどあげる必要がないので、PoWほど電気代の浪費などがありません。これがネットワーク維持費の問題があったPoWと比較して優れている点です。
10分ぐらいかかる計算問題を解いたりしなくてもいいので、送金承認作業も比較的早く済みます。
正確には、PoWもPoSも両方とも、nonceの探索のためにブロック毎にハッシュ計算を行うのは同じですが、多く保有している人間は採掘難易度が少なくなります。

PoSの肝は、

「多く通貨を保有している人間が、通貨の信頼性を落とすようなデータ改ざんをあえてするはずがない」

というアイデアです。実際、不正がしょっちゅう起きる通貨なんか誰も買いませんから、価値が暴落するのは目に見えてるはずです。それがPoSの根幹の考えです。

この辺については、@fusanが非常にいい記事を書いているので、こちらを参考にすると勉強になるかもしれません。

参考:https://steemit.com/crypto/@fusan/pos

2.3.PoI/Proof of Importance

PoIはPoSを変化させたものです。
PoSだと、通貨を持っている人間が通貨を獲得できる機会が増える=金持ちがどんどん金持ちになる、という悪循環があり、非中央政権制が危ぶまれるシステムですが、PoIはその点を改善しています。
保有量+取引量に比例して、

たくさん通貨を保有しており、なおかつたくさん通貨を使用するノードが、確認できる確率があがるのです。

これによって、皆保有しているだけじゃなくてどんどん使っていかないと稼げないという状況になり、通貨の循環性があがるのです。
全く使わないまま1日10XEMしかもらえないよりは、毎日15XEMを使ってBTCに交換しながら、1日15XEMもらったほうがお得ですよね?
こういう理屈で、大量保有のインセンティブを減らしているのがPoIなのです。

2.4.DPoS/Delegated Proof of Stake

DPoSはPoSを変化させたものです。
通貨を保有しているひとは、承認者ノードのうちひとつを選びます(委任)。その承認者ノードが確認したブロックの手数料が、保有量に比例して分配されます。
承認者ノードは複数あるので、この承認者ノードのうちどれかが、悪意を持って取引を改ざんしようとしても、通貨保有者が「あ、このノードはやめよう」と委任をやめるため、改ざんは行われないという考えです。
しかもこのDPoSは、

nonceの探索のためのハッシュ計算を行う必要がないので、

ブロック生成速度が圧倒的に速く、取引承認速度が圧倒的に速いというメリットがあります。

2.5.Rippleネットワーク

どうせなのでRippleネットワークにも触れておきます。Rippleの送金システムは、DPoSと近いです。
即ち、Ripple社によって選任された、限られた数の承認ノードが、承認をするというものです。
これは、通貨の保有者が承認ノードを選ぶDPoSと違って、Ripple社が選んだ承認ノードが承認を行うネットワークになってます。
DPoSと同じく、nonceの探索のためのハッシュ計算を行う必要がないので、送金が早いという特徴を有しています。


まとめ

今回は送金システムのコラムを書きました。特に今回はPoW、PoS、PoI、DPoS、Rippleネットワークについて書いてみました。続きはまた次のコラムで触れる予定です。
つたない理解なので間違いがあるかもしれませんが、もし間違いなどありましたら私のところまでご連絡ください!

つーか承認システム書くだけでこんなにややこしくなるなんて思わなかったわ


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最近どのクリプトも軟調ですよね。早く爆上げこないかなー

そうなんです。どのクリプトも全然吹かないので、そろそろ手仕舞さえ考えてます。

お詳しいですよねー。そのうち、冊子を発売できるような?

そのうち冊子発売できたらいいんですけどねw だれか買ってくれたらいい副収入になるかもです。

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