​ICO Traker でみる最近のICO事情について

昨年の春から秋にかけて空前のICOブームがありましたが、
ICOプロジェクトが乱発しだしたせいか、ここ最近あまり
目だったICOの話題を耳にしなくなりましたね。。

昨年の今時期のICOプロジェクトは購入スタートと同時に
アクセスが殺到して購入するのにチケットで順番待ちが発生するなど
異常なまでの状態が起きていたのを思い出します。

特に、BATやCivicなんかは、まさに買おうとしてICOスタートの
カウントダウンをPC画面を見ながら正座して待ったが、
いざ始まってみるとアクセス殺到で買えなかったというのを記憶してます。。。

今となっては買わなくてよかったですが、、

ふと最近、そういえば最近のICO事情ってどうなってるんだろうと
色々調べてみると面白い情報が！

それがこちら

Coin desk ICO Trakaer
https://www.coindesk.com/ico-tracker/

気になった部分を抜粋すると

円の大きさが資金調達額で
ICO時期が色で分けられております。

・黄(yellow)→2018年
・灰(gray)→2017年

ここで気になるのは、
黄(yellow)の円が目立つという点！

つまり、今年2018年に行われたICOプロジェクトのいくつかが、
これまで実施されてきたICOプロジェクトの中でも
資金調達という観点で見ると大部分を占めているという点。

そして、ICOプロジェクト全体の資金調達額の推移を見てみても
ムーアの法則を完全無視した、とてつもない右肩上がりとなっているんです！！

ICOは完全に冷え切っているかと思いきや、、、いったい何が！？

上位３銘柄を見てみると

１位：Telegram（1,700,000,000 USD）※ロシア
２位： Dragon （320,000,000 USD）※イギリス領 ヴァージン諸島
３位： huobi token（300,000,000 USD）※中国

そして、４位にEOS（290,000,000 USD）という状態。

そう！上位３件が2018年に実施した銘柄なんです！

Telegramは日本円に換算すると、、

約1818億円！

すっすごい！！

仮想通貨市場が盛り上がっているというのはいいことなんですが、
ひとつ気になる点はTelegramがそうであるように
調達額の大半がプライベートセールで実施されたものだということ。

現状ICOプロジェクトはどれも明確なロックアップ期間が設けられていないため、
株式市場において通常IPO後のストックオプションは権利行使期間制限が
設けられているため、上場後の大量保有者の売り圧力が制限されますが、
こと仮想通貨のICOについてはそういった制限がないため、上場直後に
大幅な値下がり、または下手するとICO価格を大きく割り込むといった
事態がしばしば散見されます。。。

コントラクトでこのあたり実装してくれればいいのにな～
って思ったりもしちゃいます。。

そこで注目したいのは、プライベートセールの中身！

いったい何かというと、

• 誰が買ったのか？
• 何名買ったのか？

という点。

これがもし、ごく限られた少数の機関投資家による大量購入だとすると、
その目的は上場直後の売却によるキャピタルゲインが概ね考えられます。

トークン保有によるインカムゲインがない銘柄は特にその可能性が高いではと危惧します。

仮想通貨は全ての取引がネットワーク上にブロードキャストされているため
explorerを見ればわかることなので、個別具体的な人物・機関を
特定することまでは難しくとも、その通貨の保有量トップ100アドレスが
全体のどのくらいの割合を占めているかはチャック頂くと
その通貨を新規で購入すべきか、または保有し続けるべきかなどを
見極められるかもしれないですね。

あらたなICOブームがひそかに盛り上がりつつある今、
今一度、投資先の選定は慎重になる必要があるかもしれないですね。
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