損切りの話

in #japanese5 years ago

あなたが犯した最悪なトレードの間違いは何ですか、という質問をすると、多くの人たちがこう答えます。

損切りを直ぐにすることができず、小さな損額で済んだものを多大な額にしてしまい、口座に大きな穴を開ける結果になってしまった。

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買い注文を入れた直後に損切りの注文も入れてしまえば良いのだ、と言う人もいますが、実際には中々そう簡単にいかないようです。なぜなら、たとえ損切り注文を入れたとしても、多くの人たちは考えを突然変えて、損切り注文をキャンセルしてしまうのです。

当然のことながら、直ぐに損切りをしないと、こんなことが起きます。

1回めのトレードでは1200ドルの利益を得た。2回めのトレードも成功、利益は950ドルだった。3回めのトレードも上手く行き、1000ドルの儲けとなった。しかし、午後のトレードで失敗してしまった。直ぐに処分してしまえばよかったのだが、株価は戻ると思い大引け間際まで保有してしまった。3700ドルの損を出してしまった。

成績は3勝1敗ですが、合計すると損額が利益を上回り、言うまでもなくこの日のトレードは失敗です。

グーグルで検索したら分かりますが、直ぐに損切る方法について、多くの人たちが書いています。心理学者が書いた専門的な内容のもの、実際にトレードをしている人たちの体験談など色々ありますが、共通していることはこれです。

私たちは、自分の判断や考えが常に正しいことを望んでいる。損切りは自分が間違っていることを認める行為であり、私たちのプライドが損切りすることを許さない。私たちは考え方を変える必要がある。損切りは負けではない。なぜなら、素早い損切りは勝者が持つ特質だ。

どのブログで読んだかは忘れてしまいましたが、あるトレーダーは、素早い損切りができたら自分を褒めたそうです。単に「よくやった!」と自分自身に言うのではなく、店へわざわざ行って好きなワインを買ったそうです。

話は少しそれますが、あるベテラン・トレーダーが、損切りについてこんなことを語っていました。

間違ったら直ぐに損切ることは正しい。損額が小さなうちに損切ることは大切なことだ。しかし私の場合、小さな損では間違いが身にしみて分からなかったから、同じ間違いを何度も繰り返してしまった。そこで私は直ぐに損切らないことにした。損切りの幅を意図的に大きくして、「これは痛い!」と実感できる金額に損切りを設定した。そのお陰で、同じ間違いを二度と繰り返すことがなくなった。

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