株チャートの分析は役に立たない!?

in #japanese7 years ago

株のアナリストは高学歴の持ち主です。単に大学を卒業するだけでなく、少なくともMBA(経営学修士号)がないとアナリストにはなれません。テレビに出演するアナリストたちの意見を聞いていると分かることですが、彼らは収益、一株利益、利益成長率などのファンダメンタルズに関することを中心に話し、「日足チャートに三尊が形成されている」などといったことは言いません。

なぜアナリストはチャート分析を重要視しないのでしょうか?こういう言葉があります。

罫線屋、罫線引き引き足をだし

先ず、この言葉の説明です。

今では罫線(ケイ線)とは呼ばないでチャ-トといいますが、パソコンがなかった頃はグラフ用紙に鉛筆と定規で株価の動きを手作業で描いていました。当然、作業量に限界があるため、自分の好きな銘柄に偏ってしまいます。その結果、全体の相場の動きに逆らった、自分に都合のいい解釈になって損をすることが多かったことから出た言葉です。--- 大和証券

重要なのは、「自分に都合のいい解釈」という部分です。私にも同じ経験があるのでよく分かります。たとえば、思惑が外れて株価が反対に動いてしまったとします。当然損切りをするべきなのですが、チャート上から損切りをしなくてもよい理由を無理して見つけ、損切るべき株を引き続き保有してしまうのです。頭の中では、こんな会話が行われます。

たしかに損切りの株価に達した。しかし待て、あと20セント下げれば長期トレンドラインに接する。そこまで下げれば、買い手が必ず現れる筈だ。ここで損切るのはやめよう。

言うまでもなく、線をチャート上に何本も引けば、そのどれかがサポートになる可能性があります。多くのアナリストには、チャート分析はこう見えるようです。

031118charts.PNG

もちろん、アナリストも都合の良いファンダメンタル要素だけを使って株の買い推奨記事を書くことができますから、本当に冷静な目で相場を分析するのは難しいことです。

Coin Marketplace

STEEM 0.19
TRX 0.15
JST 0.029
BTC 63501.83
ETH 2650.23
USDT 1.00
SBD 2.81