米国の経済は絶好調??

in #japanese6 years ago

予想されていたように、米国の金利は引き上げられました。

(ワシントン時事)米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げ、年1.75~2.0%にすると全会一致で決めた。上げは3月以来で、今年2回目。景気判断を上方修正して年内にさらに2回の金利引き上げを見込み、今年の利上げ回数は合計4回となる見通しだ。

今年の金利引き上げ回数が合計3回から4回に増やされたので、「連銀の姿勢はタカ派になった」という意見が早速出ました。しかし、2020年の利上げ回数は2回から1回に減らされたので、2020年末の金利水準に変化はありません。

FOMC後に行われた、パウエルFRB議長の記者会見での発言を要約するとこうなります。

米国経済は非常に良い。職探しをしている人の大部分が就職できる状況になっている。失業とインフレは低水準にあり、成長を巡る全般的な見通しは引き続き良好だ。

正にアメリカは絶好調といった様相ですが、マイケル・スナイダー氏のブログを読むと、全く違った様子が見えてきます。

米国の失業率は3.8%、約50年ぶりの低レベルにある。素晴らしい数字だと思うかもしれないが、誤魔化さないで正直に計算すると、現在の失業率は21.5%だ。「3.8%と21.5%では、数値があまりにも違いすぎる」と言う人がいることだろう。

何度も説明したことだが、政府は数字を操作することで低い失業率を発表することができる。要するに、失業している人たちを「失業者」というカテゴリーから、「非労働力人口」というカテゴリーへ移せば良いのだ。現に、職を持つ人口が全人口を占める割合は、前回の景気後退期とほとんど変わりはない。更に、労働年齢にある人々の1億200万人には職が無く、この数値は前回の景気後退期に記録された数字を上回る。

国民は政府に騙されている。アイダホ州の南部に住む友人は、経験の豊かなソフトウェア・エンジニアだが、失業が2年間も続いている。失業率が本当に3.8%なら、どうして友人はいまだに仕事が見つからないのだろうか?もしあなたがアイダホ州の南部在住で、ソフトウェア・エンジニアを募集している会社をご存知なら教えてほしい。その事を友人に、さっそく知らせてやろうと思う。

スナイダー氏は、政府から発表されるインフレ(消費者物価指数)もインチキであることを指摘しています。発表されている数字は約3%ですが、1990年の時と同じ方法で計算すると6%になり、1980年の時と同じやり方で計算すると10%になります。

食品、住宅、医療費は毎年大きく上昇している。インフレが3%である筈がない。10%の方が現実に近い数値だ。

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(参照した記事:米FRB予想通りに利上げ決定、低金利確約する文言削除

米、0.25%利上げ=年内さらに2回見込む

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