他人の目でチャートを見てみました
下のチャートは、トゥーシャー ・シャンデ氏のブログに掲載されていたものです。(シャンデ氏の本は日本でも販売されています。)
S&P500指数の日足チャートです(金曜のマーケット終了時点)。見てのとおり、使われているのはローソク足ではなくバーチャートです。話は脱線しますが、以前勤めていた会社の上司から、こんなことを言われたことがあります。「トレーダーはバーチャートがあれば十分。ローソク足など使う必要な無い、という記事を書いてほしい。」
3つの指標が入っています。先ず、10日移動平均線です(1)。おそらく、短期トレンドを判断するために、この移動平均線が使われていると思います。
2はボリンジャーバンドです。一般的なのは真ん中の線は20日移動平均線、そして外側のバンドは、移動平均線から±2シグマ離れたところに引かれています。しかしシャンデ氏の場合は、真ん中の線は50日移動平均線、そして外側のバンドの位置は移動平均線から±0.5シグマ離れたところに設定されています。
一番下の指標はシャンデ・トレンド・メーターです(3)。シャンデという名前が入っていることで分かるように、これはシャンデ氏が考案した指標です。
全く同じ設定で、ビットコインの投資信託の日足チャートを見てみましょう。
先ず現在の位置(1)は下降する10日移動平均線の下、そしてボリンジャーバンドの下ですから、強いアップトレンドだと解釈する人はいないでしょう。
次はシャンデ・トレンド・メーターです(2)。現在の数値は43.49、これはトレンドの無い横ばい、または弱いダウントレンドを示す数字です。
シャンデ・トレンド・メーター:
90-100: 強いアップトレンド
80-90: アップトレンド
60-80: 弱いアップトレンド
20-60: 横ばい、または弱いダウントレンド
0-20: 強いダウントレンド
シャンデ氏のチャートを見て思い出したのは一目均衡表です。10日移動平均線は転換線、そしてボリンジャーバンドが雲に見えました。もちろん、実際の一目均衡表とは大きく違いますが、強いアップトレンドが確認されるには、価格がボリンジャーバンドを完全に上抜ける必要がありそうです。シャンデ氏のチャートからは、まだ買いシグナルは出ていません。
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いつも勉強になります!
お役に立てて良かったです。
いつもわかりやすい分析ありがとうございます!
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