明日はFOMC:投資家が期待していること
明日の連邦公開市場委員会終了後(日本時間:木曜午前4時)、政策金利が発表されます。
赤色の四角で囲った部分を見てください。金利先物市場は、明日の連邦公開市場委員会では、100%の確率で金利が現行の2.25% - 2.50%に据え置かれることを予想しています。
FOMC、利上げは停止でも終了ではない - - 年内2回実施へ(ブルームバーグ)
米連邦準備制度は利上げを停止しても、終了したわけではない。ブルームバーグの調査に答えたエコノミストらが予想した。
・調査回答者らは2019年の利上げタイミングの予想を先送りしたものの、回数の予想は変わらなかった。過半数のエコノミストは今年2回の利上げ予想を維持、その時期については6月と12月と、1カ月前の調査で予想した3月と9月から後ずれさせた。
・バランスシート縮小プログラムについては約85%が、年内に減速や停止することはないと予想した。
連邦公開市場委員会の後には、パウエル連邦準備理事会議長の記者会見があります。一部の投資家たちが期待していることはこれです。
エコノミストたちは、バランスシート縮小プログラムが継続することを予想している。しかし、ここから株式市場を更に上昇させるためには、バランスシート縮小プログラムは邪魔だ。明日の記者会見で、パウエル議長がバランスシート縮小プログラム停止、減速を示唆するような発言をしてくれたらマーケットの良い起爆剤になる。
下は、ダウ平均の日足チャートです。
12月の安値から約13%の上昇ですが、ダウは200日移動平均線(A)の突破に難航しています。ストキャスティクスは下げが始まり、80を割ると売りシグナルが発せられます(B)。こんな状況ですから、既に空売っている人は多数いることでしょう。もし、パウエル議長が明日の記者会見で、一部の投資家たちが期待しているような発言をしたら、売り手は慌てて買い戻すことになりそうです。