マークダウンとroff(ロフ)
マークダウン
最近ドキュメントをマークダウンで記載する人がまわりに増えてきた。マニュアルをマークダウンにしようという人も増えている。
ここのブログもマークダウンで記載するようになっている。文章の入力で、マークダウンを利用することが増えてきた。HTMLのタグを知らなくても、ブログなどの文章でタイトルの指定や文字の装飾が文章内に指定することでできるので、便利である。現在では、パワーポイントなどほかの文章の形式に変換できるコンバータも開発されている。
詳しい仕様は次のURLを参照してほしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Markdown
ガラケー時代にも
マークダウンのようなプレーンテキストに書かれたものをHTMLなどに変換するシステムは昔からある。ガラケー時代にある会社から相談されて開発したシステムがある。仕様は次のようなものだった。
- 3キャリアに同時に同じものをウェッブで表示させたい。
- 絵文字を指定できる。
- 文字種や色や大きさが指定できる。
- 画像や写真を指定できる。
- 文章を入力する人はHTMLなど知らない素人。
入力された文章は、すべてデータベースに入力してアクセスされたらダイナミックに文章を変換してHTMLとして表示する。現在でも、まだ動作しているらしい。
roff
プレーンテキストを整形するソフトウェアは昔からいろいろある。1973年に発表されたroffである。原型は、1960代のソフトウェアである。1980年代にUNIXのOSの開発の仕事に2年ぐらい携わることがあった。そのときにはまだX-Windowsが簡単に利用できる環境ではなかった。そのため、ドキュメントはプレーンテキストでroffで書いていた。その形式が正しいかどうかは、印刷してみるまで分からなかった。
このroffは現在はコマンド名ではなく総称である。troffやnroffがコマンドとしてある。GNUにはgroffがある。しかし、このroffは使いにくい。何回も印刷しては手直ししていた。エディタはviだった。
そして、このroffは現在でも利用されている。UNIX(Linux)のマニュアルである。manコマンドで使用するドキュメントの形式がroffである。なれれば、roffで文章を書くことができる。