Metamask Mobile walletの破壊力

in #japanese5 years ago (edited)

EthereumをPCで触る時は必ずと言っても良いほどに Metamaskを触ると思います。とうとうモバイル対応しました。これがとにかく良い。

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今まさにマスアドプションを目指すべく多くのWalletがリリースされています。最近革新的だなと思うWalletはArgentやGnosisSafeなどのコントラクトウォレットですが、何がいいかとゆうとスマートコントラクトで実装されているのでマルチシグは当然として出金制限をかけたり、他のユーザーからリカバリーできたり、手数料が発生しない仕様にしたりとアカウントの抽象化が進んでいることです。これはマスアドプションには必須ですが一般の感覚からすると大きなブレイクスルーには見えません。

一方、Metamask Mobileはそれとは違い、使いやすさやデザインなどに力を入れている印象です。ブラウザで使っているインターフェースそのままに迷うことがありません。モバイルだからこそマイクロペイメントが欲しいところですが、Connextを使ったPayment channelも実装しています。なので手数料なしに即時送金ができます。しかも、DAIなので長期保有による価格変動リスクもありません。Fiat入金に対応したら無双です。DEVCON5の会場でも使われるイメージが付きます。痒いところに目が行き届いてますね。

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そして、Metamask向けにstate channelのSDKを提供しているCountefactualが実装されるので、Gameなどのオフチェーン利用も遅かれ早かれ始まることが想像できます。欲を言えば、コントラクトアカウントが生成できるようになればこのWalletは最強になるはずです。フロントエンドの気持ちよさと技術に裏打ちされたバックエンド群がきっと新しいWallet体験を実現してくれることでしょう。

そして、Metamask Labが取り組んでいるMustkeraがMetamaskネットワークを強固にすることは容易い想像できます。MustkeraとはMetamaskをP2Pネットワーク化してEthereumのフルノードとして機能させる仕組みです。フルノードをみんなで所有してEthereumのサブネットワークみたいなものを構成します。昨年のDEVCONで発表されたものです。Mustkeraが実現するとデータストレージレイヤーにもなるので分散Dropbox的な役割も担えることになるでしょう。

まとめると、Metamask MobileはユーザーフレンドリーでPaymentchannlやStatachannelもシームレスに実装し、将来的にはネットワーク化してEthereumのサブネットワークとして強いインセンティブを持って繋がることでしょう。データを保管することでリワードが貰えるような未来が来るかもしれません。

理想的なP2Pネットワークの可能性が今ここに。

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