EOSについての雑感

in #japanese6 years ago (edited)

メモですので脈絡なくつらつら書き記します。

PoSはデポジットで攻撃させないと過去記事で結論づけました。

その観点をしっかりと抑えているのがSteemを含みDPoS勢のEOSにも感じます。詳細を確定した記事がなにぶん見つかりません。(ご存知の方いたら教えてください。)なので今わかっている段階での雑感を自分用のメモとして記事にしてみます。

EOSはエンタープライズ向けの要件をクリア出来るように設計されたスマートコントラクト基盤です。

EOSはSteemで培ったDPoS資産を活用して作られています。すなわちオンチェーンスケールです。

Steem同様21人の代表者により承認されます。SteemでゆうWittnessがEOSではBlock Producerと言います。Steemと違い処理性能が格段に求められます。ゆえに、軍事施設並みの施設を用意しているBPが存在しています。(Bancor BP

スクリーンショット 2018-05-25 15.58.24.png

EOSはデポジットさせることで攻撃を回避している。Steemの仕組みにSPがありますがそれと似たものです。急激な出金を制限しています。

アプリケーション提供者がネットワークを利用する際にデポジットを必要とします。もちろんBPもです。ユーザーもデポジットを貸し出したりBPの投票に使ったりします。これもSteemのデリゲーションなどと似ています。

トークンをいかにエコシステム内に残し、そのためのインセンティブを作るかが焦点になります。それがネットワークを強固にします。

Steem同様にトランザクション手数料は無料です。

BPのネットワークを運営するインセンティブは新規生成されるコインに依存します。
年間5%のインフレ率でコインが生成され、そのうちBPに1%が配られ、コミュニティ向けに4%が配られる(現在のところ用途不明)

少しフリーミアムモデルに近いかもと思いました。
利用は無料だけど利益は運営側がもらうよっ!

懸念点は

・コインの暴落です。BPが高性能で堅牢なBPが運用できなくなるからです。(費用対効果)

・21ノードで足りるのかも懸念します。(直ぐには問題ないと思いますが)一応100のノードが万が一のためにスタンバイしています。

・分散性を持たないと攻撃されるかも知れない。100ノードしかスタンバイしていないので物理攻撃される可能性が。。(まあ可能性はそれほど高くないかも)

・BPかなり高性能なノード運営が必要なのでほぼほぼ中央集権的になってしまうのではないかと。(うまく回ってるときは何も問題ないです。その逆になるとルール変更がBPにとって有利になる可能性があるってことです。)間接民主主義のイメージが拭えません。

とまあ、私の雑感です。

Steemitを使っているユーザは想像しやすいでしょう。
手数料がかからない、トークンのホールドで利子が出る。デポジットの急速な解放はできない(攻撃耐性、遅延させることで時間的なアドバンテージを得られる)。

なんとなくですが、BPの処理能力をEOSトークンを通して分割所有しているような感じがします….。すなわち、EOSとゆう分散クラウドの株式を所有しているイメージ。ブロックチェーンを使ったスマートコントラクトプラットフォームとゆうよりも、分散クラウドをDPoSコンセンサスを使って運用するイメージが近い気がしてます。

なので、うまくいけばかなり期待できるプラットフォームです。Steemも今のところうまく稼働していますからね。いつも同じ所に帰結してしまいますが、分散性が乏しい点でしょうかね。まあ、エンタープライズ向けなのでその点は気にしなくてもいいのかもですが、ブロックチェーンの良さは弱者の味方とゆう視点も大事だと思ってるので。引き続きウォッチしていきたいです。

ちなみに、初日からICOは参加しています。擬似ダッチオークション形式に思えて面白いなと思って成り行きにも興味がありましたので。

帯域、CPU、メモリ、ストレージの利用と貸与のしかた。
https://steemit.com/eos/@tanishqyeverma/understanding-eos-resource-allocation-for-layman

投票の仕組みと報酬の分配
https://www.eoscanada.com/en/how-do-i-use-my-eos-tokens-to-vote-for-a-block-producer

ちなみに、このEOS canadaはかなり詳しい解説をしてくれています。公式の啓蒙がいまいちなのでこちらのBP候補者は参考にされると良いのではないでしょうか。

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今後プロダクトが出てくる際に、どの基盤で開発を行うかというのは、とても重要な選択なのかなぁと思っています。
例えば、Ethereumで行うのか、EOSで行うのか、などです。

以前おっしゃっていた、VitalikのEOS批判について見つけました。
<ヴィタリックのEOS批判>
https://consensysmediajapan.com/4992.html
比較観点がよくまとまっているなぁと思いました。
・コンセンサスアルゴリズム
・傍観主義的アプローチ VS スタンダード機能の内蔵
・フォークによるコミュニティの統一性 VS GRAPHENE TECHNOLOGY
・GAS VS 0フィー
・トランザクション数

EOSの方が一見高スペックに見えますが、中央集権的な仕組みである点と、長期的な視点で見た場合に、成長を外部性に委ねられるEthereumなのかなぁという印象は受けます。
(ただしEOSがうまくいくのなら、ケースはまずEOSから出るような気もします)

EOSは分散性を犠牲にしてるのが一番の観点ですね。なのでプラットホームとしてはとても良くできてますが、どちらかとゆうとクラウドと勝負してると思います。

ガストコストやガバナンス、トランザクション数の違いはプラットホームの特徴の違いによって付随して出た特徴かと思います。

やはりトリレンマの何処を取るかでシステム設計が変わるので、アプリケーション側の要件によってかわるのでどちら優劣があるとかの判断はらケースバイケースだと思われます。

しかし、スケーラビリティは一つのアプリケーションなので内包した概念を持つイーサリアムの方が長期的に扱い易いものとなるでしょう。

確かにそうですね、クラウドの新しい形と見る方が自然かもしれません^^

Ethereumに関して、ユースケースの観点から考えたときに、トランザクション手数料がかかる点だけが引っかかっているのですが、そこは分散コンピューティングである以上、そういうものだと、ユーザが慣れるしかないのですかね〜。

BitcoinはP2Pマネーでした。イーサリアムはワールドコンピュータです。分散させるためのインセンティブ設計が根源にあります。皆んなで応分に負担する事が分散性を維持する事になると思います。

少しフリーミアムモデルになれてしまったのかもしれません。フリーとは言えコストは何処かで払ってることになります。BPが中央で搾取してるとも言えます。

wittessが莫大なsteemを得ている構造です。

それが悪いのではなく、恐らくどちらを選ぶかです。

でも、スケールするとイーサリアムもほぼタダで送金できてしまうので、コントラクト設計によってはフリーミアムモデルも作れてしまうと思います。

中央集権化は単一障害点を生み出すリスクがあります。

ブロックチェーンロジックは分散していて、アプリケーションで早くする。万が一アプリケーションが吹っ飛んでもアプリケーションだけで被害が止まりますからね。

しかし、この辺の話は沼に入ってしまいます。w

勉強になります!
やはりコンセプト(ビジネス)レイヤーの人たちも、この辺のことをイメージできていないとダメですね^ ^
いろいろ投稿していただけると勉強のきっかけになるので助かります!!

分かりやすかったです‼︎
ありがとうございます(^^)

どうもです!

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