地図が読めない男

自慢することではないが、僕は相当な方向音痴である。一度、友達と一緒に焼き鳥屋に行ったのだが、帰るときに何を思ったのか、一人だけで帰宅しようとしたら、駅から5分のところから、道をどう誤ったのかは分からずに、西へと向かって言っていた。

僕が変える方向は東なのに、反対方面へ帰っていたのである。僕は、てっきり東に行っているものだと思い込み、構わず、西へ西へと進み、途中で道を聞きながら、一駅離れた場所に行った経験がある。

こんな僕だが、よく人に道を聞かれる。方向音痴なのに道を聞かれても仕方がないのだが、道が分かっていれば教えることが出来るが、知らない道を尋ねられた時には、お手上げ状態である。そんな時は、すみませんと謝り道を知らないのでというしかない。尋ねられたのに謝るというのは変だが、本当に分からないので仕方がない。

自分がとんでもない方向音痴だと自覚しているので、大阪に行くときは、地図をプリントアウトして行くが、そもそも今どこにいるのかさえ分からずにいる。大阪に行くときはたいてい、仕事の面接が多いので遅れるわけもいかず、面接先のところに電話を入れて道を聞く羽目になる。

方向音痴を治さないといけない。これから先、神戸や大阪、京都に行かないといけない場合が出てくる。カウンセリングをするために、こちらから出向くことが多くなるだろう。どれだけ、カウンセリングを受ける需要があるかは未知数だが、おそらく、今後は、市場が大きくなっていくだろうと考えている。

今のうちに資格を取らないといけない。そして、早いところ事業を興したいと考えている。自分自身で稼ぐということを第一に考えて行動を興していきたいと思っている。まずは、エッセイ集を販売することから始めて、次にメンタル心理カウンセラーの資格を取っていきたい。

誰も、助けてくれないので自分自身でやるしかない。46歳になって再就職は難しいだろう。それ以上に難しいのは一人で事業を興してコンスタントに稼げるようにならないといけない。コンスタントに稼ぐといっても、波があるだろう。その振幅を出来るだけ抑えていきたい。

当面は、無料のコンサルティングを行っているサイトに登録して、まずは、経験を積まないといけない。そして、コールドリーディングをマスターして、カウンセリングに役立てたいと考えている。

それにしても、方向音痴だけは治さないといけない。これが一番難しかったりして。とにかく、スマホでも地図があるので、それを活用していきたい。しかしながら、現在地がどこかすら分かっていないのに、地図は役立つのだろうかと一抹の不安を覚える。