書評 #4 「今こそ「お金の教養」を身につけなさい」 菅下 清廣 オススメ度7.4/10
経済評論家であり上場企業の金融顧問などを務め、自ら菅下清廣さんの著書です。
いつも著書を読んでは世界情勢や未来の仮説について参考にしています。
37のルールとのことでたくさん書いてあったのですが、ここではその中で印象に残ったことを8にまとめて実践しようと思います。
① お金との距離感は「近すぎず、遠すぎず」
お金が貯まらない人はお金との距離感が歪である。お金に接近しすぎると詐欺に引っかかり、逆にお金から遠すぎると身の丈を超えた額を使ってしまう。
「たくさんあればあるほど良い」というのは誤り。適量以上のお金を持っても幸せになれない。まずは、「いまの自分にとって適量なお金」を知る必要がある
②「恒産無くして恒心なし」。まずは何としても100万円貯めよう
「一定のお金や資産を持っていないと、気持ちが安定せず、結果としていい仕事ができない」(孟子の言葉)
安定や安心を得るためにお金が欲しいと人は言います。しかし、実は逆で、一定のお金があることが安定や安心を産み、それがさらにお金を産みます。
まずはがむしゃらに100万円貯めましょう。月収が20万円なら月2万円は頑張って貯金をする。1つの仕事で難しければ掛け持ちもしてみる。100万円貯まればこれが恒産となり、仕事にも落ち着いて取り組める。
それを達成すれば年収1年分、そして年収3年分と目標を上げていく。そうすればお金がお金を産む「ゾーン」に入り、より余裕が生まれる。
③コンビニ生活で小銭を貯めるな。「頭と心が気持ちよくなること」に投資しよう
まず知るべきなのは「貯め方」ではなく「使い方」。資産形成には我慢は不要。ギスギスした生活を送ってまで小銭を貯めてはいけない。
能力向上に繋がるもの、心が豊かになるものには積極的に投資しろ。良いエネルギーを獲得し、生活習慣や態度を改めることができる。
一方で、ギャンブル・タバコ・なんとなく出席する飲み会はお金と時間の浪費。
④ 自分のためには「堅実に」、他人のためには「気前よく」
身だしなみは相手に安心感を与えるためのツール、相手を思った投資は「気前よく」。相手に意識とお金が使える人には、いい人脈といい情報が運ばれてくる。
自分へのご褒美は「そこそこに」
⑤ 固定観念を捨てて投資頭脳(=知恵)を育てよう
投資頭脳とは、過去をしり未来を予測する能力のこと。肉体労働だけでなく、知恵を使って稼げるようになることがお金持ちへの道。
未来予測力=過去・歴史の探索+想像力
金融・経済・投資を勉強して必要最低限の知識を身につけましょう。リテラシーを磨くための投資は思い切り使おう。
歴史や文明を勉強して人間心理を学ぼう。人間心理の方が大切な勝ち要素である。小説を読むことで人間を勉強することができる。
最後は想像力。ぼーっと生きていてはダメで、次は何が起こるか、仮説を立てる練習をするべし。
⑥ 計画表を作って主体的に動こう。主体的に動くとお金が寄ってくる。
人生の成功は「計画表」にある。まずは1日の生活を設計しよう。計画表を作れば主体的に動くことができる。主体的に動くことができれば人に信用される。
目的を持って朝5時に起きる人と、会社に間に合うように朝8時に起きる人ではお金のたまり具合は異なる。
⑦ 稼げる場所にいよう。チャンスを探し、見つけたら逃してはいけない。
稼げる場所にいることも重要な要素。今自分がいる業界・会社が一番稼げる場所かどうかを考えよう。そうでないなら無理している必要はない。恒産を貯めてそこから飛び出そう。その繰り返しが重要。
⑧「続ける」こと。いい習慣も勉強も出会いも、ずっと追い求めていく
目標を達成したということはそれまでに良い生活習慣が身についているということ。そうすれば人生に自信が持てるようになる。
目標を達成したということは人生の好転トレンドが始まっているということ。これからは良い習慣をサイクルとして回し続ける必要がある。健康に気を使い、常に勉強し、良い人にたくさん会おう。