命を名乗れ
糞、馬鹿に阿呆、刺す、殺す
そんな言葉には無反応で
死にたいって呟きひとつに
まるで過剰アレルギー
死にたいだとか消えたいだとか
本心なんだよ
半分くらいは嘘だけどね
死にたい病はたまにやって来るんだ
突然、何の音沙汰も無く
それは僕のせいじゃないし
君でもない
時代のせいでもないし
過去のせいでもない
誰しもが抱えている心の重みが
ある日突然10倍に膨れ上がる
恐怖、諦め、絶望に失望や涙
全てが入れ替わるように押し寄せる
夜空を見上げ、朝日を迎え
休まる日々が消え去ってゆく
安らぎも癒しも意味はない
ただ淡々と生き残るために呼吸する
糞、馬鹿に阿呆、刺す、殺す
そんな言葉には無反応で
死にたいって呟きひとつに
まるで過剰アレルギー
僕はただ生まれてきたから
死んでゆくんだよ
みんな、みんな同じさ
死んでゆくんだよ
一ノ関晏由美