仕事スタート

in japanese •  10 months ago 

E2ビザサポートの就職が決まり、いよいよ勤務がスタートとする事になりました。
弁護士さんによると、取得まで1、2ケ月かかるという事でしたので、最初の1ヶ月間は週に1度、2ヶ月目以降からは週3、4日トレーニング期間として働いて欲しいとヘッドシェフに言われました。

ビザが取れるまでは、学校に週3で通わなければならず、週に1度とか3,4日働くだけでは、生活がやっていけないので、当時の働いていた仕事もキープしながら、(もしくは他に上手くシフトがあうような仕事をん見つけるか)新しい仕事も同時進行とは、スケジュール調整が難しい…困ったな。。。

悩んだ末、「最初の1ヶ月の土曜だけ勤務というのは、スケジュール的にも無理があり、週に一度では仕事も覚えられないので、次の月からの週3,4日スタートにしてもらえないでしょうか。」とヘッドシェフに相談しました。お互い様子を見る為、トレーニング期間は必要というのはわかるのですが、週1で働くのは意味がないように思いました。

「う〜ん。でもどうしても人が足りないんだよね。土曜はランチはいいから、ディナーだけでもででくれないかな。」と言われてしまいました。「わかりました。なんとかスケジュール調整してみます。」と答え電話を切りましたが、大変複雑な気持ちになりました。どうしても人が足りないってそんなに忙しいのかなぁ。皿洗いぐらいならできるけども…新人をいきなり忙しい土曜にぶち込むかなぁ。なんかヤバイ予感がするなぁ。。

私は日本で小さなカフェでしたが、チーフ兼マネージャーをしていた事があって、初めて人を雇う場合は、必ず平日のそんなに忙しくないであろうという日からスタートしてもらうようにシフトを組んでいました。そうでないと、きちんとトレーニングできないからです。人が足りなくても、週末から入れるなんて事は絶対しません。本当に忙しい時は、仕事を新人に丁寧に教えている場合ではない、いくら経験のある人でも、仕事がわからなければ、かえって邪魔になるだけなのです。

しかも週に一度だけでは、いくらメモを取ったところで、絶対に忘れてしまう、せめて週3くらいは入らせてもらわないと困る…不安でいっぱいになりながら、当時の職場が週6勤務に、週3の学校、週1の新しい職場という、ハードスケジュールをこなすハメになってしまいました。

そして初日…当時の仕事のランチを終え、大忙しで新しい職場へ向かい、時間ギリギリ到着。びっくりしたのは、キッチンに日本人が働いているにもかかわらず、教えてくれるのは、英語がちょっとだけできるメキシコ人、エライアス。

初日だったので、自分のナイフやコックシューズも一応全て持参し、少し大きめのバックを持っていっておりました。ところが、店の内装がすごく狭く、整理整頓能力のある人が一人もいないのかと思われるくらい、狭いスペースに物がそこたらじゅうにぐっちゃぐちゃに置いてあって、私のたった一個のバックの置き場すら困る程でした。「これはどこに置けばいい?」と、エライアスに聞くと、ワインボトルや誰かの私物も混合に置いてある、背伸びしないと届かないようなところに場所に置くよう命じられました。

エライアスの英語は、当時の自分の事を棚にあげて言えませんが、完璧にブロークンイングリッシュで、文法も発音もハチャメチャで、何を言っているか正直全くわかりませんでした。

店に着いて混乱しながら、30分もたたないうちにディナーオープン。ヘッドシェフは、私の顔を一瞬見ただけで、大した挨拶もなく「今日はエライアスのヘルプだから。場所とメニューと必要な材料覚えた?じゃできるね。」「え?!何も教えてもらってないけど。」
大体言葉もうまく通じない相手とどうやってコミュニケーションを取れというのでしょう。
自分も何かに追われているようで、私の返事も待たずに、既にお客様も来られ、大忙しな雰囲気。

自分で店の事は色々と調べ、メニューもチェックしてきたけれど、物の位置もわからなければ、どの皿でだすのかもわからず、エライアスが「ギブミーほにゃらら」と言ってくるけど、英語なんだかスペイン語なんだか知らないけど、彼の言っている事が理解できず、何が欲しいんだか、それがどこにあるんだか、どのような工程でどうやって盛り付けるのかわかるわけがなく、でもどんどんオーダーは来る…悲惨そのものって感じでした。
だめだこりゃ…ここには人に物を教えるという事をした経験がある人はいないのだろうか…。

「じゃあ、もうあがっていいよ。」ディナーのピークが過ぎたころ、ヘッドシェフに言われました。「初日だから、仕方ないよね。」と言われました。全員がてんぱって誰も何も教えてくれなかったのに、あなた何もできなかったね、役に立たない新人だなと言われているかのようでした。

この店やばい、ここで働くのは問題かも…疲れて果てて自分のバックを取ったら一緒にワインボトルも落ちてきて、ガシャンと割れました。こんなとこに、ワインボトルを置くのは完全に間違っていると思うんだけどなと思ったけど、自分の不注意なのは間違いないので、「すみません、申し訳ありません」と、深々と謝ったところ、「あたしの水のペリエボトルだったら割ってよかったのに」とマネージャーらしき人に、くすり笑いされましました。ここに片付けもせず色々置いているのは、あなただったのですね…と思いながらも、もう一度申し訳ありませんでしたと誤りながら、掃除しようとしたら、エライアスが掃除するからもういいわと言われました。そもそもエライアスにそこに置けと言われたけど…。

はぁ〜。見ると他の人たちは醤油やらみりんやら油の箱が、ずさんに置いてある低い場所に荷物を置いていました。ほんとにやるせない思いでいっぱいでした。
なんであんな危ない場所に荷物を置けと言ってきたんだろう…キッチンにはもうひとり、ものすごくゆっくり仕事をされている日本人の方が働いていましたが、ワインを割った後に、エライアスとその人にも笑われ「まぁ、初日がこれだと、後は良くなるしかないからね。」と言われました。その仕事ぶりで私に何か言えるのは、今のうちだけだぞと心の中で強く思ったのを今でもはっきり覚えています。

絶対にこの店おかしい。家に帰っても、悪夢のように店の事が頭の中でぐるぐる回って眠ません。
やばい店と契約してしまった、どうしよう。今から断った方が良いかもしれない。とても不安がよぎりました。

でも長年飲食業界で働いてきて、職場の人に嫌われたり、仕事が遅いとかできないとか言われた事は、今まで一度もなかったので、変に自信も持っていました。どんな新しい職場も慣れるまで時間がかかる、今日私を馬鹿にしてきた人達を絶対に見返してやる。ビザサポートの為とはいえ、あの時私はちょっとポジティブ過ぎた‥と今となっては思います。

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