福岡県福岡市は、シリコンバレーの夢を見るか。

in #japan6 years ago

日本企業は世界から取り残されてしまったのか。かつて日本の高度経済成長を支えた自動車産業や金融業もここ30年で陰りをみせはじめている。事実、世界の企業時価総額ランキングは30年前と現在では雲泥の差である。(https://finance-gfp.com/?p=2042)
かつてはランキング50位以内に日本企業は32社ランクインしていたが、今はたったの1社のみである。また、世界一位の企業は、1992年時点ではエクソンモービル社(石油・エネルギー系)であったが、現在の時価総額1位の企業はアップル社(ハードウェア・インターネット)となった。日本企業の時価総額は増加しているものの、アメリカや中国などの成長が著しく、世界から置いてけぼりを食らってしまっている。
 しかしながら暗い話ばかりではない。日本においてもインターネットを使って、世界に追いつき追い越せで急成長を遂げている企業が現れ始めた。インターネット広告の「サイバーエージェント」や、経済ソフトウェアの「UZABASE」など、アメリカのAppleやFacebook、Googleといった企業のように、革新を起こそうとしているのだ。
先に挙げたAppleなどは「シリコンバレー」と呼ばれるカリフォルニア州の北部の周辺地域に存在しており、その場所から世界1位となる企業が多数生まれている。ところが近年は、いわゆるシリコンバレーの上部にまで革新的な企業が多数進出するようになったようだ。
日本でも同様のことが起きている。2000年代には、「六本木」がITの発展の地として名を成した。堀江貴文や楽天の三木谷浩史らが六本木を中心にイノベーションを興し、「ヒルズ族」という名称もできたほどだ。しかし、日本のベンチャーのメッカは2000年代中盤以降になると、とある街へと移行する。
「渋谷」である。サイバーエージェントやビズリーチ、DeNAなど数多の企業が渋谷の土地に会社を構えるようになった。渋谷ヒカリへオフィスや、渋谷スクランブルエアの建設など、オフィス招致に著しい土地となった。
シリコンバレーの上部拡張のように、日本でも六本木から渋谷への勃興拡張が行われたが、今そこに加えてもう一つ企業勃興地として、熱い街がある。
福岡県福岡市である。福岡市は、2014年に国家戦略特区に選定され、その中でも、「グローバル創業特区」に認定され、起業家の支援が多数始まっているのである。(http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/fukuoka_tokku_top.html)
約900キロ離れた土地にも次世代の渋谷、いや次世代のシリコンバレーができつつある。離れた点と点を、ベンチャー企業勃興という線で結ぶ。このラインが日本列島全体を覆うことになれば、日本列島全体がシリコンバレーのような役割を持つようになり、日本から多数のイノベーションが生まれるのかもしれない。(1072)

参考URL:
(https://finance-gfp.com/?p=2042)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/fukuoka_tokku_top.html)

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