断言するけど間違いなく紙幣は消滅する。

ビットコインが世界を席巻して久しいですが、これは前からぼくが言っていたことなのですが、少なくとも「紙幣」は間違いなく消滅すると思います。

全てを書くとまた長くなるので要旨だけ説明すると、「紙幣」というのは「ハック」することがとても容易なのです。

例えば、今からあなたがビットコインや取引所をハックして、ビットコインを盗んだり、偽造しろと言われてそれは可能でしょうか。おそらくほとんどの人は何から手をつけていいかも分からないと思います。

しかし、「紙幣」をハックしろ、つまり紙幣を偽造しろと言われたら割と簡単にできてしまうと思いませんか？

昔から硬貨に関しては、溶かして金属として売ると儲かるとかなんとか囁かれていたようですが、紙幣は基本的に原価よりも市場での価値の方が高いので偽造した方が儲かります。

紙幣の偽造対策に様々な技術が使われていてると喧伝されていますが、実際にはそれらは戦後から一貫して同じ技術が使われていて今となっては全くハイテクではありません。やろうと思えば誰でもハック可能です。

というわけで、紙幣というのは異常なまでにセキュリティに脆弱性を抱えたシステムなわけです。
おそらく、公になっていないだけでこれまでも紙幣の偽造というのは一定数行われ続けていたのでしょう。紙幣というのは偽造されることを前提にそれを組み込んだ上で運営されているシステムだったのだと思います。

例えば国内で日本円を偽造するといつか足がつく可能性はありますが、他国で例えば極論で言えばサハラ砂漠で偽造して、日本に持ち込んだり、日本の周辺地域から安く流通させていけば絶対ばれませんからね。

これまでは偽造によるリスクとそこから得られる利益を天秤にかけたとき、利益の方は偽造して発行して得た価値しかなかったわけです。
しかし、これからは偽造すればするだけ、自分がもともと持っていた暗号通貨の価値が相対的に上がっていく可能性があるのです。

そうなると、暗号通貨を大量に保有している大資本家が、いつか大規模に紙幣を「ハック」して、紙幣による貨幣システムを崩壊させるというシナリオも全くあり得ない話ではなくなっていきます。
国側からしたら、世界のどこで行われるかわからない偽造、もしくはどこから入ってくるかわからない偽札を取り締まるコストを考えただけで卒倒してしまうと思います。

というわけで、紙幣というシステムはブロックチェーンと比べて脆弱すぎるので、早いうちに崩壊するでしょう。
しかし、それがビットコインに代替される形で紙幣が消えるのか、もしくは現在の円やドルなどがブロックチェーン技術を導入して、株式みたいに完全電子化されていくのかは分かりません。

おそらく「ブロックチェーン化」というのはおそらくこれからの貨幣経済の中でのテーマになっていくでしょうね。
これに進取的な姿勢で取り組んだ国の貨幣は、ビットコインなどに飲み込まれずに堪え切れるでしょうが、これに乗り遅れた国の貨幣はおそらく消滅してビットコインが流通するようになっていく可能性はありますね。
（ただグローバル化して昔と違って自国の商品やサービスを自国の貨幣で囲い込めなくなっているので、最終的にはなにかしらに一元化されていく傾向はあるでしょうが）

で、そんなことを考えながらニュースサイトをサーフィンしているとこんな記事を見つけました。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170908/bse1709080500002-n1.htm

内容は、日銀がブロックチェーン技術に触れだしたというものです。
日本ってITで立ち遅れた影響か、なぜかフィンテック分野に関しては実は先進的だという説があります。

日本円は意外とブロックチェーン化の波を乗り越えられる可能性もありますね。
まぁ、いずれにせよ発展途上国から徐々に、最終的に世界の経済を「統一」する貨幣に飲み込まれていくのでしょうがね。

まぁ世界の距離が近づいていく中で、貨幣が統一されない方が不自然です。
ヨーロッパを銀が統一し、中国を始皇帝が半両銭で統一し、日本を幕府が米で統一したように、いずれ世界はなんらかの暗号通貨で統一されるでしょう。