ESGとは? そもそもからわかりやすく、簡単に〜特集ESG#vol.01
環境や社会など、地球規模の問題を解決する手段のひとつとして「ESG」が注目されています。2021年に抑えておくべき概念を、特集形式で掘り下げます。まずは、ESGの概要を4コマストーリーで。
4コマでESGとは?
企業が利益を追求し人類は豊かになった。でも、この先も同じやり方で大丈夫?
資本主義社会で生きる企業の使命は、利益を追求すること。それは、おそらく今後も変わりませんが、従来のやり方に限界がきているのも確かです。
IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)によれば、1880~2012年の間に世界平均気温は0.85℃上昇し、最悪の場合、2100年までに4.8℃も上がります。北極海の海氷面積は毎年3.5~4.1%ずつ減少しており(1979~2012年の10年あたりの年平均)、地球全体の海面は100年あまりで19cm上昇しました(1900-1905年の地球平均海面と比較)。
※IPCC第5次評価報告書(2014)
世界の富の82%が、上位1%の富裕層に集中。いっぽうで「極めて貧しい生活(1日あたり1.90米ドル以下で生活)」をしている人は、世界で7億6700万人にのぼります。そのうち子どもは約半数の3億8500万人です。
上記は問題の一部に過ぎず、国連は持続可能な開発目標(SDGs)を設定し、さまざまな問題を提起しています。
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
企業のESGが注目されている
そこで、注目されているのがESGの考え方。「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」のことです。
企業がESGに取り組むことで、従来の経済活動のモデルが置き去りにしてきた問題を解決。持続可能な社会の構築を目指します。
E(環境)
・二酸化炭素排出量の削減
・再生可能エネルギーの利用
・生産過程での廃棄物低減
S(社会)
・供給網での人権問題の配慮
・個人情報の保護や管理
・製品の安全性の確保
G(ガバナンス)
・取締役会の多様性確保
・適切な納税
・贈収賄など汚職防止
ESGは単なる社会貢献ではなく企業価値の向上につながる
もっとも、従来から企業の社会貢献は行なわれてきました。CSR(企業の社会的責任)活動などです。
CSRは、企業が上げた利益を一部を、社会に還元する意味合いが強かったようです。経済活動と社会的責任が、必ずしも一体ではありません。
いっぽうで、ESGは環境や社会への配慮を通して、企業価値の拡大を目指す考え方です。社会的責任を果たすことで、経済的な利益を得られます。
ESGで企業を選別するESG投資が拡大
ESGに取り組むことで、企業は株主、従業員、顧客、地域社会といったステークホルダーの信頼を獲得し、自社のブランド力を向上します。
また、取り組みそのものが経営のリスクを低減し、持続的な成長を可能にすると言われます(詳しくはvol.02「ESG投資」の回で)。
ESG評価を重視し企業を選別する「ESG投資」も、欧米を中心に広がっています。日本でも2017年、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がESGスコア(調査会社が評価・格付けする指標)に連動した投資を始め、年々その比率を上げています。
はじめまして。よろしくお願い致します。