家庭料理検定3級に合格した実体験談
皆さんは家庭料理検定というものをご存知でしょうか?
家庭料理検定とは、食に関する全般的な知識を身につけることができます。
病気にならないためには何をどの程度食べれば良いのか、それを選択する力を学ぶことができます。
1.目指そうと思ったきっかけ
通っている料理教室から紹介されたのがきっかけです。
遡ること1年前、社会人生活にも慣れ、仕事にも少しずつ余裕が出てきた頃、通勤途中に配られたビラをみて料理教室に通い始めました。
元々は食に対して興味があり、料理のレパートリーをもっと増やしたいなと思っていた自分にとって、その料理教室は非常に面白く感じました。
そして、教室で料理の理論を学ぶうち、「食」そのものを体系的に学びたいと思うようになります。
そんな矢先、料理教室で配られる冊子で「家庭料理技能検定」の紹介を見つけました。
教科書を本屋で 立ち読みし、自分が学びたいことそのものであると確証を得て、受験を決意しました。
2.料理検定3級に合格するための勉強法
1次試験(筆記)
3択方式で、60問出題されます。範囲は「食生活と栄養」「調理と衛生」です(詳細は公式HPを見てください)
公式の教科書と過去問題集で対策しました。非公式の参考書はありません。
使った過去問題集は2016年版で、平成25-27年度の問題が掲載されています。少し古いのですが、これが最新版のようでした。
試験3か月前:
教科書を買い、ざっと一周読みました。新しい発見が多くあり、わくわくしながら読み進めることができました。
試験2か月前:
教科書を一通り読んだあとは、わからないことを調べながら、線を引いたり書き込みをして理解を深めていきました。
試験1か月前:
教科書の内容が一通り頭に入ったら、過去問題集で演習をしました。
過去問題集についている解説は内容が薄いため、自分は教科書の記載箇所を確認するようにしていました。
過去3年間の傾向は似ているので対策は立てやすいですが、毎年教科書に掲載されていない内容が出題されているので注意が必要です。
2次試験(実技)
1次試験が終わると、約3か月後に2次試験があります。
3級は「基礎技術」「調理技術」の2種類があり、出題内容は1次結果発表の後に発表されます。ちなみにレシピは教科書に掲載されています。
基礎技術:
3級では「皮むき」「輪切り」「うす切り」「せん切り」「みじん切り」の技術が出題範囲です。
今回のお題はきゅうりの輪切り。厚さ4mm以下にそろえて、3分以内に1本切り終える必要があります。
それまで、きゅうりは「木の棒で叩いてから手でちぎる」調理をしてきたため(こうすると味がしみ込んでおいしい)、スーパーに行く度にまとめ買いし、毎日練習しました。
最初は時間内に半分も切り終わらなかったりしましたが、時間を図って練習していくうちに、できるようになりました。
ちなみに切ったきゅうりはいつも、引出物でいただいた「坂井宏行シェフ」のドレッシングをかけて食べていました。
また、この機会に包丁も新調しました。貝印のブラックフライデーセールで、なんと80%オフ!それから、切れ味が命なので、包丁砥ぎの方法も料理教室で学び、砥石も購入しました。
調理技術:
3級では「基本的な単品の調理」が出題範囲で、「調味料の計量」「火加減」「彩り」「味付け」「盛り付け」「衛生的な調理」そして「だしのとり方」が審査基準です。
今回のお題はかきたま汁。制限時間は10分です。
それまで、かきたま汁は作ったことはなく、最初に作ったときは酷いものが出来ましたね。
レシピ通りにも関わらず、ちょっとした火加減が原因で「白濁状の得体のしれない何か」になってしまったのです。
毎日練習するうちに、分量も自然と覚え、手慣れて作れるようになりました。慣れてきたら、冷凍庫で常備している菜っ葉類を入れたり、ダシを変えてみたりしました。
実技試験のお題は、両方とも飽きのこない食べ物で、且つ材料費の安いものだったのが、ありがたかったです。
3.試験本番の様子
最寄りの栄養学校で受験します。
1次試験(筆記)
過去問で傾向を掴んで対策したにも関わらず、なんと過去問とは何もかも異なるものでした。
出題形式も、「誤ったものを選べ」だったのが「正しいものを選べ」になっていますし、問題形式も違いますし、出題範囲も違います。これ大学の試験だったら、教授が大バッシングを受けますよw
ただ思い返せば、料検のHPには確かに 「リニューアルしました」と書いてあったんですよね。ただ、「何をどう変えたのか」は全く書かれていなかったのです。
不親切ですが、自分で問い合わせするなりすればよかったなー、、と試験中は後悔していました。
問題をみてかなり動揺しましたが、教科書の内容を頭に叩き込んでいたおかげで合格することができました。
2次試験(実技)
実技試験の持ち物は「エプロン」「バンダナ」そして「包丁」。包丁を持ち歩くのはちょっと怖かったです。(不審な事件があったら真っ先に事情聴衆受けそうで・・・)
さて、受験日当日、朝9:00に受付を済ませると、待合室の教室に案内されます。
ざっと数えると受験生は60名程。
集まったあとは、試験管の合図を受け、持参した調理服に着替えます。ですが、、教室の半数近くはなんと「白衣」に着替えはじめ、ここで彼らが栄養大学の学生さんたちであることに気づきました。
彼らはまるで大学の試験前のように(というか彼らにとっては大学の試験)賑やかにしているので、人数以上に存在感があります。自分も含め、社会人はちょっと肩見狭そうにしてましたw
また、彼らは楽器ケースのようなものを提げていたのですが、おそらく「包丁ケース」だったのだと思います。色々あるんですね。
彼らは「調理師」「栄養士」を目指す、いわばガチ勢。普段接する機会も殆どない人々だけに、別世界を除き見れて楽しかったです。
着替えが終わると、いよいよ調理室に誘導されます。中高の家庭科の教室や、料理教室の会場よりもずっと広く、銀色の調理台がずらりと並んだ光景は、、とにかく圧巻でした。
調理台に2人1組でつくと、いよいよ試験開始です。
基礎技術:
毎日練習した、きゅうりの輪切りです。自信はありました。
しかし試験管からの指示で状況は一変。それは、「切ったきゅうりは元の形に整えて丸皿に乗せること」。こんなこと、教科書には書いてなかったんです。
丸皿に乗せるのは時間外。切り終えた後、慣れない手つきで元の形に整え始めました。
が、これが難しい。薄く切り過ぎたため、手から零れ落ちて全くまとまらない。何とか丸皿のふちに湾曲させて提出することになりました。
しかし、元々は丸皿の直系よりも短い長さだったきゅうり。つまり、丸皿に収まらない=輪切りの上下の厚みが異なってしまっている、ということです。
教室同じ調理台だった方は、私より太目に切っていたので、きれいな形で提出されていました。これは落ちたな・・・って落ち込みましたね。
調理技術:
落ち込む間もなく、続いての課題はかきたま汁。これも自信はありました。
しかし、レシピを開いて状況は一変。なんと、教科書に載っているのとレシピが違ったのです。
教科書では卵にダシを加えてから解くのですが、今回は水。また、だし汁に加える塩の分量も違いました。
動揺した私は、何を思ったか、火をつける前に全ての材料の調理を始めてしまいます。
制限時間の間際になって慌てて火をつけるも、なかなか沸騰しない。かきたま汁は、工程の中で3回沸騰させる必要があるため、時間以内に終わらない・・とめちゃくちゃ焦りました。
しかたなく強火で火をつけ、終了1分前に卵を溶き入れ、ぎりぎりに終了。
なんとか繊細な糸の卵になったので安心でしたが、卵入れた後の時間が少なかったので、生っぽかったらどうしよう・・と不安でした。
結果では調理技術は90%の点数だったので、減点ポイントはここだったのだろうと思っています。
4.合格!感想!
試験から3週間後、無事に合格の封筒が届きました。
1次も2次も当日のどんでん返しがあったので、本当にほっとしています。受かって良かったです。
今回この試験を受けて良かったこと、それは「食の選択が速やかにできるようになった」ということです。
自分はとっても優柔不断なので、スーパーで、外食先で、何を食べようかいつも迷ってました。そして、決まってそのときの気分で選んでました。
でも今は違います。「今日はこの栄養が足りてないから〇〇を食べよう」とわかるので、自ずと選択肢が絞られ、すぐに選ぶことが可能になりました。
よく「健康のために自炊をしよう」といいますが、それは正しくもあり間違いでもあると思っています。
毎食自分で作らなくても、栄養バランスを考えた選択をすることで「健康的な食生活」をすることはできますし、
自炊をしているからといって栄養バランスが偏ってしまっては健康的ではありません。
情報が溢れている現代だからこそ、正しい知識を身に着け、ダイエット食品などに惑わされないようにしていきたいですね。
この検定は名前こそ「料理」検定ではありますが、食事にまつわる体系的な知識を学べる検定です。
本当におすすめなので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください^^!
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