仮想通貨で自分を守る？人生経験をシェア！

この文章を書いた動機は、多くの人がビットコインを使う理由を見失ったからです。近年、キャッシュレスシステムの普及に伴い、現金を持たずに店に入ることは珍しくなくなりました。中国では、多くの人がアリペイやウィーチャット（ペイパルに似たアプリ）を財布代わりに使っています。

これらのアプリは非常に便利で、お金を保存するだけでなく、個人間の取引も銀行振込みのように使うことができます。一部の人々はすでに銀行を使わないで、完全にアリペイやウィーチャットだけを使っています。

危険とリスク

しかし、これら便利な支払いアプリにはどのようなリスクがあるのでしょうか？テレビなどでよく議論されるのは、大抵は電気がなくなったら使えないという程度の問題です。しかし、本当の問題はそんな簡単なものではありません。なぜなら、これらの支払いシステムは中央集権型で、SPOF（シングルポイントオブフェイラー）つまり一つの点が失敗すれば全体が失敗するというリスクが存在するからです。ビットコインやブロックチェーンから学んだことは、財政の自由度の重要性です。お金が本当にあなたのものかどうかは非常に重要です。あなたのお金は誰からも邪魔されず、凍結されることなく自由に使えるはずです。

しかし、現在多くの人が使っている支払いシステムには、財政の自由度というものは存在しません。支払いシステムを運営する企業やその企業を監督する政府は、いつでもあなたのお金を凍結することができます。そして、このようなシステムは、取引を検閲することを可能にしています。最悪の場合、あなたの名前と似た名前の犯罪容疑者がいて、その人と間違えられて逮捕されたら、あなたのお金は全て凍結され、弁護士を雇って自分の無実を証明しようとしてもできないかもしれません。これは非常に危険な状況です。

資本規制
昔、オンラインショップを運営していたとき、中国の顧客から得た資金を第三国へ移す際に、中国の外貨管理局の資本規制ルールによる問題に直面しました。年間5万ドルの海外送金制限に達してしまい、資金の回収ができず、最初は大量の銀聯カードを経由して、第三国のATMで引き出すという方法で難関を乗り越えました。しかし、2016年後半に政府は銀聯カードにも引き出し制限を設け、ルールが施行される前に理由をつけて強制的にカードを凍結しました。海外の学生たちもこれに影響を受けました。

その後、中国の警察当局に連絡してカードを解凍することができましたが、2週間もストレスフルな待ち時間を過ごしました。この経験がきっかけで、私は2016年にビットコインを知り、使用を始めました。当時はスプレッドが高く、中国から送金するためには3％以上のコストがかかり、時には10％以上になることもありました。

しかし、それ以来、ビットコインは資本規制を突破する唯一の合法的な手段となりました。注目すべき一点として、ビットコインは現在でも中国では違法ではないこと、違法とされてシャットダウンされたのは中国の仮想通貨取引所であること、そして現在、中国の人々は一般的にOTC市場の場外取引でビットコインやテザーを入手していることです。

ボラティリティー
ビットコインの価格変動の激しさは疑う余地がありません。私が初めてビットコインを買ったとき、その価格は3万円前後で安定していました。それほど変動しないと思わせるほど穏やかな時期でした。しかし、2017年の初めに日本の仮想通貨取引所が「仮想通貨元年」という広告を出したことをきっかけに、ビットコインは3万円台から一気に200万円まで急上昇しました。一部の人々はこれをバブルと呼びますが、私の考えでは、ビットコインの価値はそれだけに留まらないと考えています。なぜなら、それは人々が歴史上初めて財政主権を握れるようになったこと、資産が凍結される恐れを完全に排除したこと、そして犯罪容疑者に誤認されるような事態になった場合でも、自分自身を守ることができるようになったからです。

私たちは分散型キャッシュシステムの真のメリットに注目すべきです。ビットコインが大衆に普及するかどうかは重要ではありません。価格が最高値を更新するかどうかも同様です（私は更新すると予想していますが）。私は誰もが少なくとも一部のビットコインを所有すべきだと考えています。なぜなら、ビットコイン以上に安全で自己防衛が可能なものは存在しないからです。

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