開館30周年 O JUN × 棚田康司「鬩（せめぐ）」展（伊丹市立美術館）鑑賞記

本当は行く予定ではなかったのだが、私の母校の大学で教えておられる方が良かったと言っていたので急きょ本日伊丹市立美術館へ行った。

下はフライヤーの写真、真ん中に細長い穴が開いており、破いてしまいそうで仕方がなかった。

これは伊丹市立美術館が開館30周年を記念して、画家・O JUN (おう じゅん）と彫刻家・棚田康司（たなだ こうじ）の２人展を開催したものである。

O JUNと棚田康司は1997年に初めて出会って以来、絵画と彫刻、異なる分野で活躍しながら互いに刺激を与えあい、交流を続けてきたそうだ。

で、鑑賞。

共通していたのは、２人とも自画像から始まっていること。「自分とは何か」を自問自答した痕跡を残していること。そして次第に自画像から離れ、自分と作品との折り合いをつけていったこと。

しかしながら、２人が互いの子供の頃の写真を交換して制作した作品もある。あなたが見る「わたし」はわたしが見る「わたし」とはまた違う。

２人の交流から出てくる、１人だけでは生まれなかったであろう作品。確かにその交流によって、作品は成長していると思った。

「そして今年、彼らは出会ってから20年という節目を迎え、美術館で初めてとなる大規模な一騎討ち」（←フライヤーの文章より引用）をしたそうだ。６日間の制作合宿を試みたそうだ。合宿中は朝昼晩の食事を共にし、夜遅くまで語り合い、率直な質疑応答を重ねたそうだ。

そして伊丹市立美術館でも、公開制作をしていた。写真撮影可であったので撮影した。

こちらが、O JUN。

こちらが、棚田康司。

私は彼らのような道の進み方はしないと思うのだけれども（私は既に、自分で平面も立体も、しっちゃかめっちゃかに創っているから）、こういう美術家を知ることができたことはよかったと思っている。

そろそろ、美術鑑賞や、野外でのスケッチなどを本格的に再開したい。いつまでも夏の暑さにぐったりしているわけにはいかない。そして、個展の準備も始めなければならない。そんな、再スタートを切る意味でも、今日のこの展覧会の鑑賞によって気合いが入った。

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My artworks / 私の作品

"My Sunshine"---The 2017 Art Kudos international exhibition

"Mixed Continents"---LIMITLESS 2017 - Online Exhibition and Competition

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