勝島の寶組倉庫

1990年5月頃、私は新富町にある中央営業所に配属されました。
私が入社した会社は、事業用不動産会社、主に賃貸オフィスの仲介業を行う会社なのですが、中央営業所は異質で、倉庫や配送センターの仲介を行う部署でした。
中央営業所は別名流通企画課とも言われていました。

配属して間もなく、先輩社員は我々新入社員を勉強を兼ねて得意先へと連れて行くことになります。
そのひとつが品川区は勝島にある寶組です。

1990年のバブルは、土地の高騰とともに賃貸不動産も高騰します。
倉庫は、ウォーターフロントという開発のあおりを受けて、物件不足となっていました。

特に品川区のある城南地区は圧倒的に物件不足。
物件がまれにでてもとてもお高い家賃です。

一番情報を手に入れるために、先輩が大切にしていた会社のひとつが寶組です。

勝島に5棟（当時）ビル倉庫を持っており。
当時は私が入社した会社以外に仲介業者を入れることはありませんでした。

逆に仲介業者を入れる理由は、その会社の営業マンの一人が私が入社した会社のOBだったからです。

社会人1年目、ビル倉庫というものを初めて知ります。
また倉庫内のどくどくの匂いを知るのもこの年からです。

今も寶組は存在してます。
（今回は上野のタカラホテルや川崎東扇島の話はいたしません）
私は現在車に乗ることはほとんどありませんが、車でこのあたりを通るととても懐かしく感じます。

元ネタ：勝島の寶組倉庫｜n.tom｜note - https://note.com/tomotana/n/n4eefca22fabb