映画感想#13 ネタバレ「世界の"現実"旅行 8/全8回 アメリカ」(2018) オススメ度 7.5/10steemCreated with Sketch.

in #japanese5 years ago

Netflixオリジナルのドキュメンタリー「世界の”現実”旅行(Dark Tourist)」を見ています。ニュージーランド出身のジャーナリストDavidが死・恐怖をテーマに世界の現実を映し出す番組です。

最終回は「アメリカ」です。

第3回に続いて再度アメリカに戻ってきました。全8回、とても楽しむことができました!世界でもユニークな土地・人たちを映像を通して見れるのは息抜きにとても良いですね。

アメリカを震撼させた連続殺人犯チャールズ・マンソンに熱狂するフォロワーを尋ねる

チャールズ・マンソンとは1960年代に終末論を掲げ、ロサンゼルスの白人層を狙い無差別殺人を行ったカルト集団のリーダーです。ファミリーと呼ばれる信者を使って9名の富裕層を殺害しました。中には女優のシャロン・テートもいました。

例に漏れず、チャールズ・マンソンにも熱狂するフォロワーが存在します。信者の1人はYoutubeチャンネルを開設し、チャールズ・マンソンツアーを行い、彼の無実を力説します。

Dark Tourism-Charles Manson.jpg

生きてきた境遇によって、同じ事件を見ても見方が正反対になる場合があるということを強く再認識しないといけないです。マンソンは歴史的には凶悪犯罪者なのですが、その突き抜けた考え故に、その境遇に共感するごく一部の熱狂的なフォロワーを生んでいます。この現象はもはやこの世の中の原理原則なのかもしれないと思えてきます。

ケンタッキー・ウィリアムズタウンで世界大洪水を信じる人たちの考えに迫る

ノアの方舟と世界の大洪水を予測している人がいます。彼らはノアの方舟を再現し、地上に住むあらゆる動物の雄と雌を2匹ずつ舟に乗せるという史実を再現し、展示しています。

dark tourism_ noah's ark.JPG

また、世界が崩壊するときに備えサバイバル生活を送る家族の元を訪問します。どこの国にもいるんですねwとこのドキュメンタリーで圧倒的デジャブを感じました。彼ら曰く、「もしこの準備を活用する場面が来ないのであればそれは幸せなことだ」ということで、南アフリカ共和国のアフリカーナよりはマイルドな思想でした。

テネシー・サマータウンで、参加者を徹底的に拷問するマッケイミーマナー屋敷を実体験する

これは印象に残ります。テネシーのマッケイミーに世界で最も恐ろしいホラーハウスがあります。英語ではMcKamey Manor。これ、普通のお化け屋敷というレベルではなく、リアルに参加者を身体的に痛みつける系で寒気しました。マッケイミーさんという元軍人が実際に参加者を拷問します。

事前の免責事項を読み上げるのに5時間ぐらいかかってて笑いました。Davidも参加しますが、拷問が本格的になる前にギブアップ。目隠しをされ、怒鳴られ、水に溺れ、5感をフルに使って意識を麻痺させられます。本物のタランチュラを顔に置かれるところまでいくようです。

元軍人だけあって、マインドコントロールの方法を熟知していて、その手法を参加者に適用します。目隠しによって視覚を奪われたのちに怒鳴りつけられるので、本当にマインドコントロールされそうだと感じました。

Dark tourism McKamey Manor.jpeg

ただ、なんと料金は無料。さらに恐ろしいことに予約待ちが2万人以上。
彼は自らをエンターテイナーだと言いますし、実際はいい人そうでした。
恐ろしさもさることながら、ビジネスとして成立欲しいなぁとも考えてしまいました。

今回で全8回が終わりました。
もし興味ありましたらこれを思い出してご覧いただければ幸いです〜。

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