仮想通貨やブロックチェーンで建国を目指すプロジェクトsteemCreated with Sketch.

in #japanese6 years ago (edited)

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今日 Bitnation からエアドロップの締め切りまであと24時間だよ〜というメールが来ていたのと、最近 Crypto Currency Magazine で Blue Frontiers というプロジェクトを知ったこともありもやもや考え始めました。

Bitnation は以前調べたことがあって、ブロックチェーンを使って国家を作るよというプロジェクトです。ファウンダーの Susanne Tarkowski Tempelhof さんについて最近仮想通貨界隈のシリアルアントレプレナー - 予告編?という投稿の中でちょっと触れました。Bitnation は彼女の育った環境やアラブの春での活動の影響を大いに受けたプロジェクトといってよいでしょう。

ブロックチェーンで国家なんていうと「ああもう、なんて妄想を!」という反応もありそうですが、難民(この言葉嫌いです・・・)に対してID発行やビットコインの支払いカードを提供するなど、人道支援+先端技術で実績のあるプロジェクトで、ユネスコのパートナーのNetexploのアワードの受賞歴もあり、私は仕事で知って以来見守っているプロジェクトのひとつです。

Bitnation の一般のユーザーはプロフィールを作って、もう少し何かできるのかな。今後超国家的な構想が入ってくることを楽しみにアップデートのニュースレターを受け取っています。2016年の記事ですが、Bitnation に惚れ込んでアンバサダーになって自宅を大使館として登録しているという人の話、おもしろいです。2016年の記事公開時点ですでに大使館は世界に25。ばかにできない数だと思います :)

I Became a Citizen of Bitnation, a Blockchain-Powered Virtual Nation. Now What? - Motherboard

ちなみに Steemit にも @bitnation のアカウントはあって頻繁ではないのですが月に一度くらいのペースで更新されています。

グローバル化が進む中、いろいろな国で活動して、物理的な国境って曖昧になっていくのかもしれません。これは大学を卒業して働き始めた時から持っている漠然とした考えです。もっと、なんていうのだろう、共通の思想みたいなつながりがゆるやかに国のようになっていくのかもしれません。日本のビジネスビジネスした人より多分インドの同じ言語を使うプログラマーとの方がよりわかりあえる気がするといった感じ。コミュニティー?

冒頭でふれたもうひとつの Blue Frontiers はフランス領ポリネシアに浮島の自治領を作るプロジェクトで、ICO をしているとのこと。ICO は遠巻きにみているだけですが、国家とブロックチェーン、仮想通貨というコンテキストでは興味を持っています。

法学や政治学上の国家の三要素は領土、国民、主権といわれていて、こうなると子どもが大きくなる頃には、どこかで新しい国が生まれているなんてこともなくはないのかなと考えてしまいます。または物理的に生まれで決まる国とは異なるレイヤーで Bitnation に作られた思想に共感する国、金融システムに共感する国を主体的に選んで所属するようになるとか。そしてそれらの新しい国のシステムが既存の地理に基づく物理的な国にも認められていったらいいなと思います。保険や年金など特に。

そんなことを考える秋の入り口の午後です。インターネットや仮想通貨が10年でそれぞれこれだけ大きくなったのだし、あながち仮想通貨やブロックチェーンで建国というのもあながち夢物語ではないのかもしれません。


お知らせ: 先日ベルリンにIFAというCESと並ぶ世界最大規模のコンシューマーエレクトロニクスショーを見学に行って来ました。その時の様子を以前から調査のお仕事をさせていただいている Gaiax のブロックチェーンのメディアで書かせていただきました。よかったらこちらも是非 :)

国際コンシューマ・エレクトロニクス展IFAとブロックチェーン - Gaiax Blockchain Biz


余談: 写真は今日のお昼のかぼちゃのスープです。ざっくり切った指も復活して、天気予報によると27度なのですが涼しく、朝からパンを焼いてスープを作りました。小さい人のは穀物パウダーを混ぜて自分で食べられるようにしてみましたが、、、予想通りべしゃべしゃになり、拭く拭かないの戦いの末、昼寝をしています ;)


Steem Fest 3

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「超国家的な構想」とっても興味深く読ませていただきました。
面白いですね。「自宅を大使館として登録している」なんてものすごくカッコいいです。
ID発行などの人道支援は聞いたことはあったのですが、すっかり忘れてしまっていました。リマインドありがとうございます。
新しい国が生まれるのも夢ではないですね。
そしてかぼちゃのスープ、美味しそうです〜。
私は今年の夏はズルをして自分では作らず、LAWSONのかぼちゃの冷製スープにたよってましたとさ。

ありがとうございます。どんなトピックだ・・・と思いつつも止まらず妄想を文字にしてしまい、、、反応いただけてうれしいです。

人道支援への利用おもしろいなと思って追っているトピックのひとつです。たしか Bitnation だったと思うのですが、全く記録が手に入らない人の記録を周りの人たちからネットワークとして作っていくといった取り組みがどこかでされていたと思います。

人道支援という点では、Stellar などコストの安い送金・銀行サービス的なものを構築して、現在銀行口座を持っていない人(高コスト体質の現行の銀行ではサービスが採算に合わない)にもサービスを提供するという流れにも注目しています。

かぼちゃのスープ、冷静にすれば夏もおいしくいただけそうですね!なんとなく秋にかぼちゃがで出すこの時期から作り始める季節の一皿になっていました。ブレンダーがあれば裏ごししなくてよく、かなり手抜きの一品になりますよ。まとめて作ったので手抜きの上塗り ;)

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